きゃしゃーん理学療法士のリハメモ

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気になったことの整理

日本サルコペニア・フレイル学会が認定指導士制度をスタート予定。

10月14・15日にあった、第4回日本サルコペニア・フレイル学会に参加してきましたー!!


いやー、なかなか内容の濃い学会でしたね。ある程度理解できたとは思いましたが、初めて聞くワードもあったのでまた調べてみよう。


企業展示では初めて見る栄養補助食品もたくさんあり、たくさん試供品をもらいました。


ポスター発表は全く聞きに行く時間はなかったので、ほとんどシンポジウムや教育講演などに時間を割きました。


基本的には3つの会場が用意されていましたが、全体的にキャパが小さかったような印象です。


特に、医原性サルコペニアに関するシンポジウム。若林先生や吉村先生が座長兼演者でしたが、このシンポジウムはかなり聴講者が多く、立ち見の方もたくさんいらっしゃいました。


お二方ともかなり有名な先生なので、その分注目度が高かったのでしょう。


今後も、サルコペニア・フレイルに関する注目度は増してくると思うので、次回の学会ではキャパが大きい会場を確保してもらった方が良いのかなと思います。


第5回は2018年11月10日・11日に東京のソラシティカンファレンスセンターで開催予定のようですね。


ほぼ一年後ですが、興味のある方はチェックしておいてください。テーマは「フレイル研究のさらなる飛躍」だそうです。


興味深いですが、東京なので私は参加できそうにないかなー。


来年は、香川でリハ栄養学会があるのでそちらの参加を検討中です。


さて、今後しばらくは、学会参加で勉強したことを、自分なりに整理しながらまとめていこうとは思っています。


が、個人的に少し通常業務などが忙しい時期なので、少し時間がかかるかもしれません。


興味がある方は、お暇なときに気長に覗いてみてください。


さて、今日は直接の学術的な内容ではないですが、個人的に「おっっ!!」とテンションが上がった内容があったのでざっくり紹介します。


サルコペニア・フレイル学会が認定指導士制度を始める


学会誌の見開きページに認定指導士制度発足のお知らせが書かれていました。


まだ詳細な内容はオープンにはなっていませんが、来年度から開始予定だそうで、詳細が決まり次第、ホームページなどでオープンにしていくようです。


高齢者などの機能評価を包括的に実施し、その結果に基づいた適切な指導を行える人材を育成する」がコンセプトだそうです。


資格対象者は、かなり広めに検討しているようです。医師・看護師・リハビリはもちろん、薬剤師・管理栄養士・保健師臨床検査技師社会福祉士介護福祉士精神保健福祉士・歯科衛生士・歯科技工士・臨床工学技士・放射線技師・介護支援専門員・臨床心理士・健康運動指導士を現時点では検討しているとのこと。


基本的には3年以上学会に登録していることが条件のようですが、発足後しばらくは移行期間を設け、その期間であれば新たな学会員も取得可能なようです。


取得には、研修会等の参加による単位取得や試験の合格、症例報告が必要なようです。


研修会の内容は、老年医学や運動・リハビリテーション、栄養、口腔ケアなど。どれも包括的に評価するには落とせない内容ですね。


まだ正式発表ではないので、興味のある方は時々、学会ホームページを覗いてみてください。私も気づいた時には、紹介したいと思います。



まだまだ学会参加の疲労が残った状態です。時間をかけて少しずつ頭の中を整理していきたいと思います。


しかし、ほんとに有意義な時間でした。研修に行かせてくれた病院に感謝感謝です。。


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理学療法士の臨床実習について。最近増えているクリニカルクラークシップとは。

理学療法士の臨床実習の在り方に関して、国会でも議論されており、今後はより厳密な体制が求められていくのだと思います。


特に最近では、クリニカルクラークシップによる臨床実習が推奨されており、この方法が主流となっていくような流れも感じています。


セラピスト側も臨床実習の在り方についてしっかり勉強する必要がありますね。


実際に、関西の学生が臨床実習中に自殺した事例も存在しています。


裁判にもなり、実習施設である病院と養成校に対して賠償命令が出ていたと思います。


適切な環境下で適切な実習を提供することが、学生自身はもちろん、自分たちを守ることになるんでしょうね。

臨床実習のガイドライン


理学療法士協会のホームページで読むことが可能です。


現在の臨床実習の到達目標のミニマムは「ある程度の助言・指導のもとに、基本的理学療法を遂行できる」とされているみたいですね。


それ以前は「基本的理学療法を独立して行える」だったそうです。


なぜ、到達目標が変わったのか??それは、ここ数年で理学療法士の就業環境が大きく変わったからです。


当初は、理学療法士の数が圧倒的に不足しており、新卒者であっても一人職場で働かなければならないことが多くあったので、「基本的理学療法を独立して行える」までのレベルが目標とされていました。


しかし、今現在、新卒者で一人職場に就職する可能性はほぼ皆無でしょう。


新卒者に限らず、理学療法士全体で見ても、一人職場で働いている理学療法士は8.4%とのデータもありますからね。


そのような状況を踏まえて、「ある程度の助言・指導のもとに、基本的理学療法を遂行できる」を最低限の到達目標に設定したわけです。


もちろん最低限なので、それ以上のレベルに到達できることに越したことはないでしょうが。


なので、指導者のセラピスト側も最低限の到達レベルを知ることで、学生指導に対するプレッシャーから少し力が抜けるのではないでしょうか?

臨床実習指導者が備えるべき条件


臨床実習指導者は3年以上の実務経験を有する者であると定められていますが、その他の条件はありません。


ガイドラインでは、少なくとも理学療法士協会の新人教育プログラムを修了していることが望ましいとしています。


今後、より臨床実習に対して厳密なルールをつけるのであれば、確かに臨床実習指導者の条件についても見直す必要があると思います。


その中で新人教育プログラムは確かに分かりやすい条件だとは思います。が、新プロを修了しているからといって、指導者としての質が担保されるかといえば、正直疑問です。


臨床経験3年を5年に変えるのもありかなとは思いますが、やはり臨床経験が増えれば適切な指導ができるかと言われれば、ちょっと違うかとも思います、、、。


1番いいのは、協会が臨床実習指導者の認定講習を設定することですかね??その講習を受けなければ、臨床実習施設として登録できないくらいの強制力を持った。


そうすれば、意欲的にそのような講習を受けるセラピストは、学生指導に対しても真摯に考えているセラピストだと思うので、ある程度の質が担保できるかと思います。


あとは、多くのセラピストが自分の学生自体の臨床実習の経験をもとに、現在の実習生に対して指導しているという、不確かな教育体制も、認定講習を義務付けることで改善できるかもしれません。


学校側からすると、実習施設が減ってしまい苦労するかもしれませんが。制度導入から数年は移行期間を設定すれば、ある程度解消できるかとも思ったり。

従来型とクリニカルクラークシップ


臨床実習の形式は、事例基盤型実習 or 患者担当制実習と呼ばれる、従来から行われていた実習形式と、診療参加型実習 or クリニカルクラークシップ実習と呼ばれる協会のガイドラインが推奨している実習形式とに分けられます。


従来型は多くのセラピストが経験したとは思いますが、指導者の監督のもとで、1人ないしは2人の患者を担当し、その患者の評価・治療・再評価といった一連のプロセスを学習するものです。


この形式で問題と思うのが、実習の目的がどうしてもレポート書き上げることになりやすいことじゃないですか?


当院にも毎年複数の実習生が来ます。遅くまで実習生のレポート指導を行っているスタッフを見ます。学生もそれに応えようとおそらく睡眠時間を削ってレポートの直しをしてくるのでしょう。


そんな実習生が、日々の見学・治療の中で感じた疑問点について勉強してくる余裕があるでしょうか?


中には要領よくこなせる学生もいるかもしれませんが、多くの学生はレポートの手直しに無我夢中です、、、。


せっかくの臨床実習が初期レポート・最終レポートに追われてしまうのはもったいないと思います。


あとは、スタッフに関しても時間外が増えることで負担が強くなります。また最近はあまり遅くまで学生を残すことも良くないので、業務時間内に学生指導する時間も設けています。


なので学生指導に過剰に時間を取られるようになると、病院としても単位が減少しますし、結局は患者のデメリットにもつながってしまいます。


そこで、最近広がりつつあるのがクリニカルクラークシップですね。

クリニカルクラークシップ(CCS)のメリット・デメリット


現在、理学療法士協会が推奨している実習形式がクリニカルクラークシップ(診療参加型)です。


まだ十分な定義・方法は定まっていないような印象もあり、クリニカルクラークシップを導入している施設によっても方法が違うこともあるようです。


理学療法士協会の「臨床実習の手引き」によると基礎的な理念は

①患者担当はせず助手として診療参加する

②技術項目の細分化による実施

③見学、模倣、実施の段階付け

④できることからの診療参加学習

⑤指導者の役割は教育資源である です。


なかなかこれだけではクリニカルクラークシップのイメージはつかめませんよね。


特に見学・模倣・実施の部分について説明します。


「見学」は、患者への介入前に事前に対象者の状況、理学療法の目的・内容等は伝え、見るべきポイントも指摘しておきます。


その後、患者に対し手本となる技術を示し、さらにそれについて解説を加えます。


見学のプロセスを経ることで、セラピストの技術を視覚的にイメージでき、かつ言語的な説明が加わることで実習生の理解度が増すとされています。


「模倣」は、見学経験をもとに指導者の技術を模倣させる段階になります。


最近は、模倣前期・模倣後期に分けることが多く、模倣前期はやや試行の段階、模倣後期は実用的技術に近づく修正の段階とされています。


「実施」は、模倣を経験したうえで、基礎的な知識・リスク配慮・技能を用いたうえで指導者の見守りのもと対象者に実施することです。


こうした、「見学」・「模倣」・「実施」の流れを学生のレベルに応じて行っていき、少しずつ学生の実施可能な範囲を増やしていくイメージですね。

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なので、個別の担当患者は持たないため、従来の症例レポートは書かない場合が多いと思います。養成校もクリニカルクラークシップの場合は、レポート提出は義務付けていないようです。


私自身が初めてクリニカルクラークシップの言葉を聞いたのは、3~4年前ですかね。


当時は実習の教育方法に対してたいした関心もなかったですが、バイザー会議に度々出席するようになると、クリニカルクラークシップの話題が多いんですよね。


職場に帰って、クリニカルクラークシップの話題を出してみるも、ほとんどのセラピストが初耳。


狭い世界で働いているとどんどん取り残されていきますね。しっかり情報を収集して、発信できるようにしなければ、、。


以上、簡単なまとめにはなりましたが、セラピストも教育方法についてはしっかり勉強する必要がありそうですね。


スタッフ・学生の負担軽減、経験論による実習教育の見直し、ハラスメント予防などなど、、、。


色々考える余地はありそうです。適切な環境下での教育を提供することが、学生はもちろんのこと自分たちを守ることにつながると思うので、改めて教育の重要性を感じました。


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腎臓リハビリについて。運動療法で腎機能改善が図れる可能性あり。

最近になって、腎臓リハビリという言葉をよく目にすることが増えたなーと思います。


以前までは、腎不全(CKD)患者に対しては運動制限が推奨だったようですが、最近は運動療法によって、腎機能(GFR)の改善が認められたという研究が出てきているようです。


私の病院では、あまりCKD患者は多くありませんし、まして透析設備もないのですが。


今後、この腎臓リハビリが発展していきそうな感じがするので、今のうちに概要を勉強してみました。


慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の人口


日本腎臓学会の調査によると、我が国の成人人口における慢性腎臓病(CKD)患者数は1333万人と推計されています。


高齢社会を反映して透析患者(末期腎不全)も年々増加・高齢化しています。


2014年のデータでは透析患者は32万人、平均年齢は67.54歳。2014年新規導入透析患者は3.6万人、平均年齢は69歳。


CKDでは尿異常から始まり、徐々に腎機能が低下して末期腎不全に進行します。


CKD患者に対して運動療法を行うことで腎機能が改善や腎機能低下の遅延が得られれば、透析導入を先延ばしにすることができ、多くのCKD患者にとっての朗報となる可能性があります。


今までは運動制限、これからは運動療法


今までは、CKD患者に対して運動制限を行うことが多かったようです。


運動によってたんぱく尿や腎機能障害を悪化させるという懸念があったからですが、臨床的な根拠はないみたいです。


確かに、運動によってたんぱく尿の増加は見られますが、1~2時間の一過性のもので長期的な変化ではないこと。


運動時に、GFR(糸球体濾過値)も低下しますが、これも一時的なものであり、長期的な影響を検討した臨床研究では適度な運動による腎機能障害の悪化はなく、逆に改善したという報告が出てきています。


これらの研究によって、CKD患者に対しての運動療法、すなわち腎臓リハビリの有効性が高まってきている流れです。


また、保存期CKD患者だけでなく、透析患者においても透析中に運動(エルゴメーター)を行うことで、たんぱく同化が促進され、リンなどの老廃物の透析除去効率が高まることも報告されています。


CKDと心血管疾患の関係


CKDの重症度ステージは推定GFRを用いて分類されます。ステージが進むほど狭心症心筋梗塞などの心血管疾患の発症リスクが加速度的に高まるとの結果が出ています。


保存期CKDでは、GFRの低下により透析療法に移行する患者数より、心血管疾患により死亡する患者数の方が多いとされています。


CKDの治療において、CKDの進行を抑制し透析移行を予防・遅延するだけでなく、心血管疾患を回避することも重要となってきます。


また透析患者においても、心血管疾患に対する臨床ガイドラインには、「医療関係者は透析患者の運動機能評価と運動の奨励を積極的に行う必要がある」と明記されています。


CKDの運動療法のメリット

2011年に設立された日本腎臓リハビリテーション学会によると、じん不全透析患者における腎臓リハビリの効果として

①最大酸素摂取量の増加

②左心室収縮能の更新

③心臓副交感神経系の活性化

④心臓交感神経過緊張の改善

⑤PEW(protein energy wasting)の改善

⑥貧血の改善

⑦睡眠の質の改善

⑧不安・うつ・QOLのっ改善

⑨ADLの改善

⑩前腕静脈サイズの増加

⑪透析効率の改善

⑫死亡率の低下 を挙げています。


CKDの適応患者 算定方法


腎臓リハビリはまだまだ新しい領域であり、腎臓疾患リハの名前では診療報酬収載されていません。


CKD患者は心不全廃用症候群を伴うことが多く、糖尿病性大血管疾患(脳卒中、冠動脈疾患)の合併症も引き起こしている症例も少なくありません。


冠動脈疾患、末梢血管疾患、慢性心不全患者であれば心大血管疾患リハ料として算定可能です。


脳卒中では脳血管疾患リハ料、廃用症候群廃用症候群リハとして算定が可能。


運動療法の適応患者は安定している透析患者や保存期CKD患者とされています。


急性に増悪しているCKDや、ネフローゼ症候群などの高度たんぱく尿を合併するCKDでの運動療法の効果に関してのエビデンスはありません。今後もエビデンスの蓄積が期待されますね。


CKDの運動療法の運動負荷


頻度は有酸素運動3~5日/週、レジスタンス運動2~3日/週。


強度は、中等度強度の有酸素運動が推奨されており、酸素摂取予備能の40~60%、自覚的運動強度(ボルグ指数)では「楽である」から「ややつらい」程度の負荷が推奨されています。


やはり継続することが一番重要なので、運動負荷の設定がかなり重要なのかなと思います。あとは、運動することの必要性を明確にし、患者の動機づけをどの程度行えるかも、セラピストとしての腕の見せ所ですね。


CKDとサルコペニア


CKD患者にはサルコペニア・フレイルが多く認められ、GFRが低いほど多くみられる傾向があります。


CKD患者では代謝性ストレスが大きくなるので、ストレス係数が高くなり、必要エネルギー量が増えやすい状況にあります。


また、透析患者では、透析による栄養素の喪失(アミノ酸たんぱく質)も加わり、サルコペニア・フレイルを来しやすくなります。


サルコペニア・フレイルを予防するためには先ほど挙げた運動療法も重要ですが、食事療法も大事になってきます。


一般的に、CKD患者では腎機能低下予防としてたんぱく質制限が行われます。


しかし、たんぱく質制限をしつつも十分なエネルギー量確保を考慮する必要があります。


なぜならエネルギー量が不足すると、体中のたんぱく質(筋肉)が分解されエネルギー源とされます。結果的に、体内の尿素窒素が増えるため、たんぱく質を多く食べたことと同じ状態になってしまいますからね。


このあたりも理解したうえで、運動療法・栄養療法を行う必要性がありそうですね。


2016年の診療報酬改定では糖尿病透析予防指導管理料に腎不全期患者指導加算が新設されており、今後の改定で理学療法士の職域の拡大につながるといいですよね。



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人事考課制度を病院(リハビリ)で導入するのはプラスかマイナスか?

最近、一般企業だけでなく病院においても人事考課制度を導入している病院が増えているようです。


あるアンケートによると、人事考課を導入している病院は76%との結果も読んだことがあるので、私が想像していた以上に、人事考課制度が取り入れられているのだと驚きました。


私の病院では、看護部においては人事考課制度が導入されているような話は聞いたことがあるのですが、給与にどの程度連動しているのかまでは聞いたことがなく、正直未知数です。


ただ、リハビリ業界でもセラピストの2極化が問題視されている中で、努力しているセラピストが報われるような形をとらなければ、優秀な人材を固定できず、リハビリテーション部の質もなかなかレベルアップできないのが現状だと思います。


個人レベルでは以前から人事考課制度は少し頭にあったのですが、最近、特に必要性を感じることがあったので調べてみました。


人事考課制度導入となると、スタッフからはネガティブな意見が出そうですが、興味のある方は参考にしてください。

そもそも人事考課制度とは??


日本は、年齢・勤続年数といった年功序列型の人事管理が行われてきました。今でもまだまだその風潮はあると思いますが。


そうではなく、職員の能力で把握し、その能力の積極的な開発・育成と活用とを通して公正な処遇を図っていこうという考えのようです。


企業からすれば、職員のモチベーションアップによる業績の向上が図れるメリットもあります。


また頑張った人には手厚く、そうでない人にはそれなりの対応が取れるため、場合によっては人件費コストダウンも可能かもしれません。


ネットでも人事考課制度には否定的な意見が多く見られるので、結果的に人件費コストダウンするケースが多いのかもしれません。


となると、企業の経営者側からすると人事考課制度は良いことづくめなのかもしれませんね。

人事考課の目的


さきほどの内容と少し重なるかもしれませんが、人事考課の目的としてきれいにまとめた内容があったので載せてみます。


①職員各人の業績や意欲・能力等を正しく評価することによってモラルを高め、勤労意欲の向上と職務能率の向上を図る。


②考課の実施を通じて、評定者である管理者としての管理能力の開発・向上を図る。


③職員各人が担当する職務や能力を把握することによって、自己啓発や自己向上のための指針にする。


④公正な人事管理を実現していくための基礎資料として情報を収集し、職員の個々の能力を向上させる。


なるほどとは思いますね。

医療業界での人事考課制度


冒頭でも述べましたが、病院でも76%が導入しているようです。アンケートの病院数は163件です。


導入していない病院のうち20%が今後導入の予定ありとのことで、やはり導入していく流れが多いのかもしれません。


ただ、少し気になったのが人事考課を導入している病院のうち、賃金制度と連動している病院が75%らしいです。


つまり、人事考課はあるのはあるが、給料に反映していない病院が1/4あるということですね。


ここに、人事考課制度の難しさが見えますね。


人事考課の制度自体の基準・公平性・透明性も必要ですし、人事考課する側の人材育成も必要となりますもんね。

目標管理制度と等級制度


病院で使用される評価基準として、目標管理制と等級制度があります。


目標管理制度は、日本の一般企業の約70%がこの制度を利用していると言われています。


この目標とはまず自分自身で設定し、管理者とその目標設定に対して話し合い、最終決定します。


そして一定期間が経過したのち、その目標に対しての達成度を評価することになります。


セラピストで意識すると、一日の平均単位数なんかがイメージしやすいでしょうか?


達成できていれば給与や賞与に反映される感じです。


等級制度は、従業員をその能力・職務・役割などによって区分・序列化し、業務を遂行する際の権限や責任、さらには処遇などの根拠となる制度です。


等級によって給与が変わるため、比較的分かりやすく、導入しやすい印象があります。


導入にあたっては、各等級ごとの差を明確にすることが重要でしょうね。公務員の給料も確か等級制度を用いていたような気がします。


明確な基準さえ打ち出せれば、セラピストがそのレベルに達しているかの判断を行うだけなので、ある程度の透明性・公平性があるように思います。


以上が簡単な人事考課の概略になります。


頭の中で思い浮かべるのと、導入とではもちろん大きく違うのでしょうが、優秀な人材確保や努力が報われる環境を作るためには、資格手当の充実や人事考課による給与連動が欲しいところです。



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サルコペニア・フレイル・リハ栄養関連の学会・学術集会・研修会のまとめ

サルコペニア・フレイルの関心が高まるにつれて、学会・学術大会の注目度も増してきているような気がします。


サルコペニア・フレイルを語るには、やはり栄養、リハ栄養に関する知識・取り組みも重要となりますよね。


本日は、サルコペニア・フレイル・リハ栄養関連の学会・学術大会・研修会などをまとめて紹介してみます。


興味があり、これから勉強を始めようとされる方の参考にしてみてください。


私自身は、昨年リハ栄養フォーラムに参加し、今年は第4回日本サルコペニア・フレイル学会大会に参加予定です。


仙台のリハ栄養の学術集会も参加したかったですが、少し遠方なので今回は断念。近くで開催されることを期待してます!


リハ栄養フォーラム


2013年から開催され始めたフォーラムで、日本リハビリテーション栄養研究会が主催しているものです。


毎年だいたい時期ずらしてを7~10の都市で開催されているので、比較的参加しやすいんじゃないでしょうか?


毎年少しずつ開催都市が違うので、そこらへんは注意が必要ですね。


参加費は3000~4000円程度で、半日程度で終わります。


内容は、開催都市によって講師が少しずつ変わりますが、医師と理学療法士作業療法士言語聴覚士・看護師・管理栄養士・薬剤師のうち3職種が講師になり、それぞれの目線からのリハ栄養についてのお話しになります。


リハ栄養関連で著書をたくさん執筆されている若林先生も講師として参加されることもあり、おすすめですね。


クリニコも共催しているので、リハたいむゼリーなどの栄養補助食品の試飲などもできます。


日本サルコペニア・フレイル学会大会


今年で第4回目の開催になります。今年は京都で開催され、テーマは「京から発信ー新たなサルコペニア・フレイル研究」です。


2日間の開催で、日本サルコペニア・フレイル学会の会員であれば事前登録で6000円、当日登録で8000円です。


非会員では当日登録のみで、10000円です。個人的には、病院に研修費の負担を希望しているところです、、、。


内容は、シンポジウムや教育講演が多数あり、口頭発表あり、ランチョンセミナーありと盛りだくさんです!


おそらく参加できると思うので、今から楽しみ過ぎます!


せっかくの京都なので美味しいものも食べれたらなーと思ってます。


日本リハビリテーション栄養研究会学術集会


今年で第7回目となります。今年は仙台であるので、私は参加をあきらめました、、、。


こちらの学術集会は1日ですが、プラグラムを見ると内容の充実したものですね。


参加費は、当日参加で9000円です。会員であればもう少し安い参加費で参加可能です。


どうやら来年は香川で開催予定とされているので、参加できる可能性ありです!

日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN)


ご存知、JSPENの学術集会です。今年で第33回目と、さすがの歴史を感じます。


横浜で2日間の開催となってますね。テーマは「あらためて腸を考える」です。


参加費はまだ発表されていませんが、例年15000円前後です。


内容は、かなり幅広く網羅されています。今年のプラグラムはまだ発表されていませんが、去年の第32回のプログラムはホームページのPDFで抄録を確認することができます。


抄録のPDFって本当にありがたいですよね、初参加を検討している方はまず去年の抄録に目を通してみてはいかがでしょうか。


リハ栄養入門講座 リハ栄養実践講座


こちらもリハ栄養フォーラムと同じくリハビリテーション栄養研究会が主催しています。


2015・2016はリハ栄養実践講座としてそれぞれ3、6都市で行っていたんですが、2017年は今のところ行う予定がないようです。


その代わりといっていいのか分かりませんが、2017年はリハ栄養入門講座と題して東京・大阪・福岡で開催されてますね。


名前が変わったのかもしれませんね。1日かけての講座で参加費は5000円です(昼食込)。




以上が私が知っている学会や研修会のまとめです。主だったものしか挙げてませんし、もしかしたら他にも有名なものがあるかもしれませんが。


今後も、この分野での研修会等はどんどん増えてきそうですね。


今回紹介したものは、すでに開催済みのものもありますが、とりあえず紹介して来年以降のスケジュールの参考にしてもらえたらと思います。



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SARMや診療報酬など、サルコペニアに関する最近の話題

先日、リハ栄養・サルコペニアで有名な先生のお話を聞く機会がありました。


文献はよく読ませていただいてましたが、この先生のお話は初めてお聞きしました。


聞きやすく講演慣れされてるなーと思い、少し、若林先生の雰囲気に似ているところもあるような印象でした。


テーマは「サルコペニアの最近の話題とリハ栄養」だったと思います。


講演の時間は1時間程度だったと思いますが、覚えている範囲でざっくりまとめてみました。


1時間では足らないぐらい、興味深いお話でした。

サルコペニア・フレイルが急上昇ワード


最近のpubmedにおける医療急上昇ワードで、TOP3の中にサルコペニア」と「フレイル」が入っているそうです。


医療業界での注目度の高さが感じられますねー!!


ちなみにもう一つは再生医療だそうです。こちらも確かに期待度・注目度は高いですよね。


サルコペニアでゆーと、2010年にEWGSOP(ヨーロッパのサルコペニア・ワーキンググループ)が世界初のサルコペニアの定義・診断についての論文を発表して以来、どんどん検索数が上がっていました!

筋肉量の変化


ヒトは30歳が筋肉量がピークで、その後は歳を重ねるごとに1%落ちていくそうです。


また寝たきりでは1日で0.9%筋肉量が減少するとのことです。このあたりの数値は文献によってまちまちですが。


おもしろかったのが、必要エネルギー量のうち、2割不足している低栄養患者では、1日寝たきりになると、0.9%×3倍の2.7%も筋肉量が低下するそうです。


やはり、いかに適切な栄養管理が重要かということが改めて分かります。うちの病院の他職種にももっと聞いて欲しかったなぁ。


日本の急性期病院は、海外ではサルコペニア工場」とゆわれてるそうで、まだまだ十分な栄養管理が徹底されているとは言えないようですね。


当院は、回復期病院です。当院の地域で考えると、以前に比べると急性期病院から転院されてきた患者が当院の入院時スクリーニングで引っかかる割合は減ってきたような印象は持っています。


全国的にもかなり有名な急性期病院で、在院日数の短縮も図られています。脳血管障害の患者でも2~3週間程度で回復期に移ってこられる方が多いような感じです。


また時間があるときに、以前と最近で入院時スクリーニングに引っかかる割合を見てもおもしろいかもしれませんね、、、やって見よ。

診療報酬


来年、診療報酬の改定が待っていますが、そこでも少しサルコペニアに絡んで改定があるようです。


DEXAやIn Bodyを使用してサルコペニアを診断すると、診療報酬がつくかもしれないといったお話しだったと思います。


In Bodyの使用によって診療報酬がつくのであれば、リハ科としてもIn Bodyの導入を病院にお願いしやすいです。


今現在は、体重減少率やBMI、上腕・下腿周径等を評価して栄養状態の把握に努めています。でもやっぱり、脂肪量・筋肉量の精度の高い数値が取れればなーと思うんですよね。


上腕三頭筋皮下脂肪厚も評価していますが、やはりフィジカルアセスメントでは十分な精度とは言えない気がしてます。


臥位で計測可能なIn Body s10が欲しいです、、、。来年の診療報酬改定を見て、上と交渉できたらいいな。

SARM(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)


このワードは初めて聞きましたが、サルコペニアに有効な可能性のある薬らしいです。


アンドロゲンの有益作用である筋肉や骨への合成促進を得られるようで、有害作用である前立腺刺激作用は発揮させないような薬剤。それがSARMだそうです。


薬物療法、食事療法、運動療法サルコペニアの患者をよくするためには、色々勉強しなくちゃいけませんね。


講演の中で、講師の先生の病院での実際のNST活動の回診の動画を見させていただきました。


正直にゆーと、特別なことはしていないんですよね。Dr、Ns、PT、ST、管理栄養士、薬剤師、歯科衛生士だったと思いますが、他職種で共同して回診して、患者の状態について意見を出し合う。


当たり前で普通のことなんです。ただ、それがうちの病院では十分にできていない現状。栄養管理の必要性についての理解が得られない、得られていても十分なアプローチができない。


講演には、うちの院長も参加されていたので、サルコペニアは勿論、リハ栄養に関しての必要性も理解してくれたのかなと思います。


権力のあるDrが強烈にプッシュしてくれるとリハ栄養も浸透するんですけどね。


人任せではだめなのかなー。個人では限界を感じている今日この頃です、、、。


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予防理学療法分野の今後。PT協会が総額1億円の研究助成の公募。

理学療法士協会が予防分野に対しての研究助成の公募をしていますね。


助成金額がなんと、、、総額1億円!!!


採択する研究課題数が上限5件を程度を考えているようなので、単純計算で1件あたり2千万円あたりの助成金となりますね。


1件あたりの助成金の助言も場合によっては5千万円まで設定可能としているようで、かなり予防分野の確立に対して力を入れてきてますね。


公募の背景に2025年問題における社会保障費の抑制を掲げてはいますが、それにしては今からこのような公募をするのは少し後手後手のような印象もありますけどね。

2025年問題のまとめです。
physicalkun.hatenablog.com

さらにその先もまとめてみた2042年問題です。興味があれば参考に。
physicalkun.hatenablog.com


まぁ金額が金額なので、公募に至る過程も複雑な流れがあったのだとは思います。


本日は、この研究助成の内容を簡単にまとめて、理学療法士協会の予防に対する考えを理解しておきたいと思います。

研究助成の分野は??


予防理学療法の確立を目的とした大規模臨床研究に対する研究助成の公募です。


研究期間は原則2事業年度らしいですが、1事業年度でも可能らしいです。


研究組織の中に、医療経済学の専門家を少なくとも1人含むことも条件とされています。

具体的なテーマは??


予防理学療法分野の中で、具体的な3つのテーマを掲げています。


研究テーマ 1:健康寿命の延伸(生活習慣病等の発生・増悪予防)に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた健康寿命の延伸をテーマ。


生活習慣病等の発生・増悪予防といった健康寿命の延伸を阻害する疾患や障害等に対する標準化された理学療法プログラムの確立。


ならびに、理学療法社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


研究テーマ 2:転倒に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた転倒予防や転倒に関連する身体的要因等の解明をテーマ。


転倒を予防するための標準化された理学療法プログラムの確立。


ならびに、理学療法社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


研究テーマ 3:要介護状態の発生・増悪に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた要介護状態の発生や増悪予防をテーマ。


認知症など要介護状態の発生や増悪に関連する要因に対する標準化された理学療法プログラムの確立。


ならびに、理学療法社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


ん~、私も地域に出て地域在住の高齢者に対して運動指導をすることがありますが、なかなかどのテーマも興味深いテーマだと思います。


特に、テーマ2の転倒予防に関しては、予防理学療法だけでなく、病棟での転倒予防にも活かせるかもしれませんね。


注意点として、すべてのテーマにおいて、outcome指標の1つに医療経済学的指標を含むことが条件付けられています。


また、大規模臨床研究なので、他施設共同による無作為化対象試験、または、地方自治体と連携した大規模集団を対象とした横断的・縦断的調査がのぞましいとされています。

公募を見た感想


まず思ったことは、やはり公募するタイミングが遅いことでしょうか。


予防分野での理学療法士の関わりのメリットは以前からゆわれていたので、本格的に職域を拡大し、理学療法士の地位を押し上げるにはもっと早くからこのような取り組みが行われていてもよかったのかなと思います。


あとは、すでに地域での運動指導による成果は一部の地域で結果として出ていたような気がするのですが。


これに関しては私もあまり詳しく把握しているわけではないので、また勉強してみます。


あとは助成金額の話。金額も金額なので。


このような助成金理学療法士協会の年会費から捻出されるんでしょうかね?


理学療法士協会への加入率は80%超だったと思います。ほかの医療職、例えば医師は60%、看護師50%などほかの職能団体に比べると加入率はかなり高い数字となっています。


これは協会への期待度なのか?私が入職したころは入るのが当たり前の流れだったので特に考えず入りましたが。


この加入率をうまく活かしながら協会にはこれからも頑張ってほしいですね。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。
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