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リハ栄養での低栄養の基準とは??評価方法を紹介

今日は、リハ栄養でゆー低栄養の基準についてまとめたいと思います。

 

前回の内容で回復期リハビリ病棟の入院患者の4割の患者様が低栄養状態であるとお伝えしました。

では、この低栄養状態とは何を基準に判断しているのか、、、この点について触れていきます。

 

 

BMI

まず、栄養状態と聞いてイメージしやすいものにBMIがあると思います。健康診断でもおなじみですね。BMIの求め方は

BMI=体重kg ÷ (身長m)2 で計算されます。

よくある間違いとして、身長の単位を㎝の数字で計算しようとされる方がいるので、そこは注意が必要ですね。私もうっかり間違えてしまいますが。

BMIの標準値は18.5〜25とされています。

18.5未満は低栄養、25以上は肥満と判断されます。

私のBMIは、、、17.8です。ばっちし低栄養状態です、、、

 

体重減少率

次に体重減少率も使われたりしています。

体重減少率(%)=(通常体重−現体重)÷通常体重×100

減少率の値が下の表にあてはまるようであれば低栄養と判断します。 

1週間

1カ月

3カ月

6カ月

2%以上

5%以上

7.5%以上

10%以上

 私の病院では、計算式にある通常体重は入院時の体重を使用しています。本当は病前の体重を使用したいところではありますが、ご自分の体重を正確に把握されている患者様が少ないので、やむなしです。

 

今後は急性期病院とも連携して、急性期での体重測定の結果を経過報告書に記入してもらう形を考えています。そうすれば、もう少し患者の病前からの栄養状態の把握が可能となりそうです。

 

ただ、多病院に働きかけるには、いろいろと手続きを通さなければならないので、仕事に余裕ができたときになりそうです。

 

 MNA

あとは私の病院では使用していませんが、MNA(Mini Nutritional Assessment:簡易栄養状態評価法)や、そのshort form版のMNA-SFを用いて評価している病院もあります。

MNAは18の項目に沿って評価し、その合計点で栄養状態を評価します。

MNA-SFは6項目に範囲を絞って評価します。合計点が8〜11は低栄養の恐れあり、0〜7は低栄養と評価されます。

 ただし、この評価法では患者の大半が引っかかってしまう恐れがあるので、その点は注意が必要だと思います。

 

その他にも上腕周囲長や下腿周囲長を計測したりもしますが、そのあたりはサルコペニアの記事もまとめたいのでまた後日記事にします!

 

本日も最後までお付き合いありがとうございました!