リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

新人理学療法士へ。勉強・業務・研修会などのアドバイス。

本日は、新人理学療法士の方へ、管理職の立場からのアドバイスをさせていただきたいと思います。


まだまだ私自身勉強中の立場ですが、少しでも参考にしていただければと思います。

まずはどんどん質問してみましょう!


最初のうちは、先輩スタッフについてまわり、リハビリを見学する流れが大半だと思います。見学しても特に質問して来ない新人さんも時々います。先輩療法士として、やはり質問が何もないと淋しいものです。


質問があることで、この新人さんがどこをどのように理解してるのか、どこに興味がありそうなのか、、色々感じとれることもあります。


せっかく同じ職場なのですから、コミュニケーションをとりながら、お互い楽しく働きたいと思います。


経験を積んでいく度に、先輩に質問することが難しくなります。下手に質問すると、自分の勉強不足がバレてしまうからです(笑)


今のうちにしっかり質問して、少しでも知識を吸収しましょう。


また、どうしてもセラピストにも経験年数だけではないレベルとゆーものがあります。経験年数が多いほど優れた知識・技術を持っているかといえば、必ずしもそうではありません。


日々の臨床にどれだけ真摯に向き合っているかで、同じ10年を過ごしても大きな差が現れます。


今後の自分の目標となるよーなセラピストを見つけるには、質問をして、しっかり教えてくれたり、納得のできる返答ができるセラピストを見つけましょう。

学会参加のすすめ


早い段階から学会に参加することで、日々の疑問を抽出することができるのではと思っています。


もちろん、教科書で調べて解決する疑問はすぐ解決すべきです。ただ、それだけでは解決しない疑問や、疑問としても気付かず通り過ぎてしまうような疑問。それらにもアンテナを張り、しっかり抽出できる感性。


その疑問を研究発表するかどうかは、また別の能力が必要ですが。ただ、しっかり気付けるかどうかで、視野の広がりが格段に違うと思います。


ぜひ、学会参加を検討してみて下さい!




研修会の選び方


職場やネットで色々な研修会の案内などを見る機会があると思います。どれこれも、魅力的に見えるのではないでしょうか??私もそうでした。


私として、1年目は特殊手技のような研修会への参加はあまりおすすめしません。ボバース、認知神経リハ(認知運動療法)、SJF、、などなど。


どれも本当に理解すれば素晴らしいアプローチだと思います。


ただ、どうしても特殊手技の研修会は、認定コース(ベーシック、アドバンスなど)のような形が多いような気がします。


そして、他の治療アプローチの批判を少なからず聞くことがあります。認定コースの履修を図るためにも、求心力を高めることは必要だとは思います。


ただ、私としては、他を批判することで自分たちへの求心力を高めるのはあまり好きではありません。


新人さんはそれを鵜呑みにしてしまう方もいるので、そういった意味で特殊手技への参加はおすすめしていません。病院によっては、病院のルールで3年目までは参加を禁止しているところもあるそうですね。


治療を学ぶ権利は個々にあるべきなので、そこまですることもどうかとは思いますが、少し気持ちは分かります。ただ、若い時は広い視野で考えて欲しんですよね。


もちろん、私の病院で1年目から特殊手技を学んでも、それを軸としつつもそれでもしっかり広い視野で成長しているスタッフもいます。


ですが、早い時期から特殊手技ばかりになってしまうと、視野が狭くなりやすく、それがもったいないと思います。


解剖・運動・生理学に基づいての治療をしっかり行うことで、基礎が身につき、その後に発展すると思っています。


基礎が出来上がって、自分に合う治療手技を探してもいいのではないでしょうか?

文献・書籍を読もう!


今の時代、スマホで調べればすぐに色々な情報が手に入ります。


私もネットで調べたりもします。が、やはりネットには誤った情報もあると思います。私もブログで情報を発信している一人ですが(笑)


最初のうちに、しっかり文献・書籍から学ぶ姿勢を身につけましょう。


そして、その日の疑問をその日のうちに解決することですね。私は臨床実習の学生には、ひたすらこのことを念押しします。


簡単なことのようで難しいことです。この継続が、理学療法士としてのチカラとなっていくと思います。

ホウレンソウがやっぱり大事


臨床実習のときからゆわれていると思いますが、報告・連絡・相談。やはりこれが不十分な職員が多いです。自分の判断で行い、あとでこじれたころに相談に来られることや、他部署からの指摘で問題が発覚することもあります。


トラブルの解決も、管理職の仕事なので私の腕の見せどころではあるんですが。


もちろん、そのスタッフの判断の甘さでトラブルになることもありますが、良かれと思ってやったことが、うまくいかずトラブルになることもあるんですよね。


少し相談してもらえば、アドバイスでき、すんなり行くことも、多々あるように感じます。


先輩や管理職のスタッフは、相談されて嫌がるようなことはありません。後でトラブルになるぐらいなら、しつこいぐらい相談してもいいと思います。


以上が、新人理学療法士の方への私なりのアドバイスです。


お互い理学療法士として切磋琢磨していきましょう!

本日も最後までお付き合いありがとうございました。