最近目にするBCAA(分岐鎖アミノ酸)ってどんな効果があるのか?リハ栄養の面からも有効?
本日はBCAAについてまとめたいと思います。たんぱく質の重要性についても説明します。
たんぱく質とアミノ酸
たんぱく質は、約20種類のアミノ酸が結合してできている高分子化合物です。このうち、9種類のアミノ酸は体内で作れないので食べ物から摂取する必要があります。
この9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といいます。必須アミノ酸のうち、バリン・ロイシン・イソロイシンをBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼びます。
リハ栄養で推奨されている1日のたんぱく質の摂取量は体重1kgあたり1.2~1.5gとされています。体重が50kgの患者では60~75gのたんぱく質摂取が望ましいです。
BCAAがなぜ注目されているか??
バリンは筋肉の損傷緩和、疲労回復の効果があるとゆわれています。
ロイシンは筋肉合成に最も重要なスイッチの役割をするとゆわれています。筋肉成長を促進する効果があるとゆわれています。
BCAAの摂取方法
一回のタイミングで2000mg以上摂取することが望ましいとされており、2000mg以上の摂取で2時間後の血中BCAA濃度も高い値を維持することができます。
それ以下の量では、1時間後には血中BCAA濃度の維持は難しいそうです。
まぐろ、牛乳、牛肉、卵等にに多く含まれています。高齢な患者様で、なかなか食事摂取量が増加できない場合は、栄養補助食品等でBCAAを積極的に摂取していただいてます。
ロイシンが筋肉合成に一番強力なアミノ酸ではありますが、ロイシンのみの摂取では筋肉合成は促進されないとの研究もあり、他のバリン・イソロイシンも含めた血中濃度が高い状態で筋肉合成が促進されるそうです。
BCAAを摂取するタイミングは??
運動前・運動中・運動後、どのタイミングで摂取するかの見解は分かれていますが、一番支持されているのは運動後だと思います。
当院でも、リハ後30分以内に栄養補助食品(ドリンクタイプ)を摂取してもらうようにお願いしています。
また一回のタイミングで2000mg以上摂取することが望ましいとされており、使用する栄養補助食品のBCAAの配合量にも考慮が必要ですね。
栄養補助食品も今はたくさん種類が出ているので、それらも近々まとめたいと思います。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。