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   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

将来のために理学療法士が知っておくべき2042(2040)年問題。人口、医療はどうなっている??

本日は2042年問題についてまとめたいと思います。


以前2025年問題についてまとめた記事もあるので、そちらも興味があればよろしくお願いします。
physicalkun.hatenablog.com


さて本日の2042年問題、、、正直あまり真剣に考えたくないほど、理学療法士にとっては深刻な問題かもしれません。


が、将来の展望をしっかりと直視することで、理学療法士としての質をどう上げていくか、、常にこれを考えるきっかけになると思います。

2042(2040)年の日本はどうなっているか??


現状のまま、時が進むと日本は2042年には一体どうなっているのでしょうか??2025年には、団塊の世代が75歳以上となり、高齢者の人口が3.657万人に達すると見込まれています。


その後も、高齢者人口は増加を続け、2042年にさらに3.878万人となると予想されています。


ただ、2042年が高齢者人口のピークとゆわれており、その後は徐々に減少に転じるとの推計です。


高齢化率で考えた場合は、総人口は減少する中で高齢者が増加することにより、高齢化率は上昇していきます。


2035年には33.4%で3人に1人が高齢者です。2042年が高齢者人口のピークですが、出生率の低下により、総人口に対する高齢者の割合は増え続けます。


2060年には39.9%に達して、国民の2.5人に1人が65歳以上の社会が予想されています。本当に超超超高齢化社会ですねー、ちょっと想像できません。


遠い未来のようですが、現状のまま進めばこのような社会が待ち受けています特に今回のテーマの2042年以降が問題ですね。私たち理学療法士の対象の多くは高齢者です。


小児やスポーツ分野などもありますが、メインは高齢者です。今後、介護予防などでも新たな職域の拡大が図れると良いですが。


その対象である高齢者が2042年以降は減少していく時代が来るんです。理学療法士は今現在ぐんぐん増えてるんですけどねー。


理学療法士は今や年間に1万人近くが国家試験に合格してますからねー。今後どのように調整するのかは考えていただきたいですが。


今はまだ需要と供給のバランスが取れてるとは思いますが、需要がなくなれば当然リストラ等が出てくるでしょうね。


現在、まだまだ医師不足が問題となっていますが、その医師でさえ、今後過剰供給となるとの報告が、厚生労働省からされています。


推計によると、2033年頃に需要と供給が均衡し、それ以降は医師過剰になるとの見込みだそうです。



2042年。今から25年後です。理学療法士の年齢分布を見ると、25〜30歳が一番割合が多いです。となると、25年後は、50〜55歳。


自分の50〜55歳を想像してみてください。一般的に考えると、結婚して子供が大学生頃といった家庭が多いでしょうか??なかなか昇給がない中でも、少しずつ上がったお給料を貰っているでしょうか。


おそらく、2042年頃は定年は65歳ぐらいか、もしかしたらもう少し上かもしれませんね。年金受給のタイミングも今より遅くなっているでしょう。


まだまだしっかり働かなきゃいけない中で、いかに自分に付加価値を見出せているか。病院・施設に必要な人材になっているか、、、


いずれ来るであろうこのような事態を想定して、危機感を持って働けているか、自分をマネジメントする意識があるか。


将来、明暗を分けるかもしれませんね。お互いに頑張りましょう!


本日も最後までお付き合いありがとうございました。