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   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

日本糖尿病療養指導士の資格取得の詳細について。理学療法士の給料・キャリアアップの参考に。

本日は日本糖尿病療養指導士についてまとめていきたいと思います。キャリアアップを図りたい方は参考にしてみてください。


理学療法士としても糖尿病患者に接する機会はたくさんあると思います。糖尿病によって術創の治癒が遅延するケースがあったり、足底の感覚障害が動作に影響したり、足部病変があったり、、、


個人的には、知っているようでまだまだ知らないことがたくさんある糖尿病です。


特に足病変に関するものは、しっかり勉強してまたまとめたいと思います。足関節や足趾の可動域制限も結構見られる方が多いですよね。

日本糖尿病療養指導士とは??

糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を持ち、医師の指示の下で患者に療養指導できるスタッフの育成を目的に作られた資格ですね。


糖尿病療養指導士として認定されることは、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートであることを意味します。


資格を取得するための条件とは??


①看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士のいずれかの資格を有していること。


② ⅰ)日本糖尿病学会専門医、または日本糖尿病学会の会員で糖尿病の診療・療養指導に従事いている医師から糖尿病に関して指導を受けていること。
  Ⅱ)外来で糖尿病患者の診察が恒常的に行われていること。
  Ⅲ)糖尿病の患者の教育、食事指導が恒常的に行われていること。


上記の3つの条件を満たす医療施設で2年間以上継続して勤務し、療養指導を行っていること。

③糖尿病療養指導に関しての自験例が10例以上あること。

④本機構が開催する講習会を受講し、受講修了証を取得していること


以上の4つを満たせば資格試験を受講できます。




合格率はどのくらい??


試験内容は、マークシート150問。また受験申請時に、糖尿病療養指導自験例の記録を10症例も提出し、その資料も合格判定に使用されるそうです。


合格率は全職種の平均が80%前後を推移しています。職種別に見た理学療法士の合格率は平均よりやや上の合格率ですね。

資格取得者の割合は??

現在のデータによると理学療法士の取得者数は1083人となっています。


看護師・管理栄養士の人数がそれぞれ8895人、4585人となっており、それに比べるとまだ人数は少ないですね。


ここ5年間の受験者数もだいたい150~200人程度を推移しています。


リハの対象患者患者に糖尿病の基礎疾患がある患者はたくさんいますが、糖尿病だけの診断ではリハビリの対象とはなりませんからね。この点が取得につながりにくいのかもしれません。


逆にいえば、他のセラピストとの有意差を出すチャンスかもしれませんが。

取得・維持に必要な費用は??


試験の受験料が20.000円。試験会場は全国7会場あります。講習の受講料が30.000円。



5年ごとに更新する必要があり、更新にかかる審査料として10.000円が必要です。


運動療法のスペシャリストとして、糖尿病患者に生活指導・運動指導が専門性をもってできれば、キャリアアップにつながるかもしれませんね。

本日も最後までお付き合いありがとうございました。