リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

理学療法士協会に入会するメリット・デメリットとは??迷っている方のための参考資料。

本日は理学療法士協会に入会する必要性の有無についてまとめたいと思います。


毎年、新人職員が入職し理学療法士協会に入った方がいいのかとの話になります。


なので、加入するか迷われている方の参考に少しでもなれば幸いです。

理学療法士協会の年会費は??


理学療法士協会は加入には、初年度のみ入会費の5.000円が必要で、年会費は11.000円です。


また理学療法士協会に加入すると、都道府県ごとの理学療法士会(県士会と称されます)にも加入となります。なので都道府県別の県士会の年会費も同時に納める必要があります。


県士会の年会費は一律ではなく、都道府県によってばらつきがあり、4000〜12000円を払う必要があります。


なお、免許登録の初年度に入会すると、その年の年会費は5000円に割引されるそうです。




理学療法士協会に入るメリットは??


さて、年会費等は説明しました。では、実際に入会するメリットはなんでしょうか?メリットと、それに関する私の個人的な意見を述べます。


①理学療法士協会や県士会が主催する研修会、学術大会等の参加費が割引されます。

学術大会に積極的に参加される方にとっては、結構バカになりませんね。
県士会の研修も参加すればモチベーションも上がりますし、何よりおなじ地域のセラピストとのつながりが増えます。


②日本理学療法学術大会への演題登録料(1万円)が無料となります。

研究発表も頑張ってみたいとゆー方にはいいサービスですね。


③理学療法学というジャーナルと会報誌が年6回送られてきます。郵送先は勤務先か自宅か選べますよ。


もちろん、ジャーナルは読めば勉強になります。が、現在はjstageで無料で読めるようになっています。


会報誌は最近のトピックスや、診療報酬の改定、協会の今後の方向性などの内容が書かれています。
私は正直昼休憩に読む程度です、、、近くのスタッフとの雑談ネタにはなったりします。


④診療報酬・介護報酬が改定された際に情報を提供してくれます。

今やネットでいくらでも改定に関する情報は手に入れることが可能です。が、正確性・信憑性などの面では、協会の情報は間違いないですね。


⑤会員限定に公開される情報。理学療法に関するガイドラインなど。


⑥理学療法士賠償責任保険に加入(自己負担なし)。さらに任意で別料金をはらうことで、補償の範囲を広げた保険に入ることができます。


個人的にはこれが一番のメリットと思っています。あとで、これについては話します。


⑦福利厚生サービス「クラブオフ」なるものがあります。

一部のレストランや宿泊ホテル、レジャー施設が優待価格で使用できるそうです。私は使用したことがありませんが、興味はありますね。

また一部の書籍も5%の割引が受けれるサービスもあります。


⑧協会が進める認定理学療法士と専門理学療法士のキャリアアップが可能。


理学療法士としての専門性を形にするにはいいのかもしれません。ただ、これを持っていると加算がとれるなどの診療報酬への影響はありません。なので、おそらく給料アップにもつながりにくいと思われます。
今後の協会の活動に期待しています。


主なメリットはこのようなものでしょうか。どの程度魅力的に感じられたでしょうか??

管理職についている者としての意見


私個人としては、新人職員に加入の必要を問われたときは、強くは言いませんが加入を勧めています。


理由としては、先ほども述べましたが賠償責任保険に加入できることです。


みなさんも感じとっていると思いますが、医療業界に関わらず、訴訟とゆーものがより身近なものになっている世の中です。


病院自体も保険に加入していますが、その多くは訴訟相手が病院の案件に対応するものだと思います。個人相手に対する訴訟では、保険の対象外の職場もあるのではないでしょうか?


そのような点を踏まえると理学療法士個人を守ってくれる保険とゆーものは、入っておいた方がよろしいかと思っています。


また認定・専門理学療法士などのキャリアアップも、今後の理学療法士の増加の中で生き残っていくためには必要かもしれません。まだまだ、この制度はスタートしたばかりですので、今後に期待したいところですね。


ちなみに協会のHPの情報では8割近くのPTが協会に加入されているそうです。


以上、管理職についている者の個人的な意見でした。参考になれば幸いです。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。