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投資信託について。知らないともったいない資産形成方法。

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本日は「投資信託」についての説明と、私自身のおすすめの投資信託を紹介します。


投資と名がつくと、敬遠しがちな人や、過剰にリスクを感じる人もいらっしゃると思います。


しかし、ご存知ですか?2022年度から高校の授業で「投資信託」なども含めた資産形成に関する授業が開始されます。


それだけ、今や投資に関する知識は必要不可欠で、知識がある人とない人とで格差が広がる世の中となっています。


ぜひ、資産形成のために勉強していきましょう。

投資信託(ファンド)とは

投資の世界は、投資を生業としているプロと一般人が少しでも利益を得るために、お互いにしのぎを削っている厳しい世界です。


そんな厳しい世界で、利益を出せる個人投資家はそう多くはありません。多くはの個人投資家はプロに利益を吸い取られています。


そこで、プロを相手取って自分で戦うよりも、自分の資金をプロに預けて代わりに株式で運用してもらう。それが「投資信託」のざっくりとしたイメージです。


「投資信託」はいわゆる商品で、非常にたくさんの種類があります。その数なんと6000本近く。「投資信託」という商品は、それぞれに運用方針が異なってきます。


例えば、日本株を中心に売買するものや、アメリカ株を中心に売買するなど、株式市場による区別もあります。


他には、特定のテーマに関連する株。例えば、「自動運転」、「宇宙開発」など、今後技術革新が期待されるテーマに関連する企業を中心に株式を運営するなどの投資信託もあります。




投資信託を利用するメリット

もしあなたが100万円を持っていて、ある1つの企業に投資するとします。企業の業績が伸び、株価も上がっていくと万々歳です。


しかし、予期せぬ不祥事が起き、業績が落ちたり、最悪の場合倒産などしてしまうと、100万円がパーになってしまいます。


それを防ぐためには、自分の資産を1つの企業に「集中投資」するのではなく、複数の企業に「分散投資」することが重要となります。


1つより2つ、2つより3つ、と投資する企業が多ければ多いほど、万が一、1つの企業の業績悪化したとしても自分が受けるダメージは減少します。


ただ、これから業績が伸びるであろう将来有望な企業を、働きながら個人がいくつも見つけることはなかなか至難の業ですよね。


だから、有望企業を見つけてそこに投資をし、利益をだすことを生業としているプロに、自分の資金を預けて運用してもらう「投資信託」というのは、理に適っているわけです。

投資信託の種類

さきほど投資信託は6000本近くあると伝えました。多すぎてどれを選べばいいか分からない!、そんな気持ちになりますよね。


しかし、つみたてNISAを利用して購入できる投資信託はなんと200本近くしかありません。6000本⇒200本まで減ると、少し調べてみようかと思いませんか??


ちなみに、6000本の中から選ばれたこの200本は、金融庁が定めた一定の条件を満たしたものです。要は、「しっかりと分散投資されていて、手数料が低くて、運用が安定している」と金融庁がお墨付きをした投資信託がこの200本です。

インデックス・アクティブ

200本の中から何を買うか。


投資信託は、①インデックスファンドと②アクティブファンドの2種類に分けることができます。


まず①インデックスファンドから。


これは「ある指数」に連動するよう設計された投資信託のことを指します。


「ある指数」とは、よくニュースで耳にする日経平均株価、TOPIX、ダウなどですね。これらは実は複数の企業の株価の平均を出した数字なんです。


日経平均株価は、日本の企業225社の平均株価の数字です。TOPIXは東証一部に上場しているすべての企業(約2000)の株価の平均です。


このように複数企業の株価で構成される指数に連動する投資信託を、インデックスファンドといいます。複数の企業に分散して集中できるメリットがあります。


あとで説明するアクティブファンドより、手数料が安いこと、長期的に見るとアクティブファンドより運用成績がよいことなどが特徴です。


次に②アクティブファンド。

こちらは名前の通り、積極的に株の売買を行うことを運用方針とした投資信託のことを指します。


社会情勢の方向性や、企業業績を調査などを行い、株の売買を行っていきます。インデックスファンドに比べると、企業業績の調査など労力が必要になるためやや手数料が高めに設定されている投資信託が多いです。


短期的に見るとインデックスファンドに比べ大きな利益を出すこともありますが、長期的には多くのアクティブファンドがインデックスファンドより成績が悪かったとの報告が出ています。


そのため、現在つみたてNISAで購入できる200本の投資信託の中に、アクティブファンドは10本程度しか含まれておらず、長期投資の主流はインデックスファンドとなっています。




おすすめ投資信託

まず購入するのであれば、手数料が安く、長期的にリターンが得られやすいインデックスファンドから選ぶことが大前提です。


インデックスファンドは、指数に連動した投資信託と説明しました。では何の指数に連動した投資信託を購入するかが非常に重要となってきます。


さきほど例として挙げた日経平均。日本企業225社で構成された指数ですが、いまだにバブル期(1989年)につけた最高値を超すことができていません。


どんどん人口が減少しており、少子高齢化で今後の働き手も危ぶまれている日本。今後、長い目で見て右肩上がりで成長していくのは難しそうですよね。


それに比べ、リーマンショックなどの一次的な下落はあったものの、長期的には右肩上がりで成長しているアメリカ。先進国で唯一、人口は増加傾向にあります。長期的な投資ではアメリカを外すことはまずありえません。


アメリカに投資する場合で主流なのが、S&P500という優良企業500社から構成される指数に連動する投資信託。もしくはアメリカに上場されているすべての企業に連動するような全米株式の投資信託。


この2つが圧倒的に人気です、どちらか1つをコアにして長期つみたて投資をすることが、リスクが少なく安定したリターンが得られると思います。


投資信託を調べやすいモーニングスターのサイトで検索すると、すぐに見つかりますし比較もしやすいと思います。


それに加えて、個人的にサブで投資しているのが新興国です。


アメリカは例外として、日本を含む多くの先進国では人口減少傾向にあり、今後もGDPの大きな成長は見込まれにくくなっています。


それに引き換え、インドやベトナムなど、新興国にはまだまだ成長の可能性が大きく残っていると思います。


中国も新興国に分類されていますが、2030年前後にはアメリカを抜き中国がGDPでトップに立ち、中国が世界最大の経済大国になると予想されています。


新興国の今後の成長を楽しみに、新興国に関連したインデックス投資もありかと思いますね。


以前は新興国に関するインデックスファンドは手数料が高いものが多かったですが、最近はSBI・VシリーズやeMAXIS Slimでも手数料が安い投資信託も出てきています。


アメリカへの投資に比べると、ややリスクが高くなるかもしれませんがその分得られるリターンも大きい可能性があると考えています。


ただし、あくまでメインはアメリカを中心にし、新興国はサブ投資にすることが大事です。


まずは投資信託の積み立てから投資を勉強していくことが入りやすいかなと思います。どの投資信託を購入するか、色々と悩むこともありますが、勉強にもなりますしだんだんと楽しくなってくると思いますよ。


ぜひ、将来の資産形成のために一歩を踏み出してみて下さい。