リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

福祉住環境コーディネーターの資格取得についての詳細。結構狙い目かもしれない。

2007年に高齢化率が21%を超え、超高齢社会になった日本。今後も、高齢化率も上昇し、障害者も増加すると思われます。


高齢になったり、病気になっても、少しでも長く少しでも楽に自分の住み慣れた家で生活したい。誰しもが思うことですよね。


私は病院で働いていますが、患者さまのご自宅を訪問することがあります。退院後の生活をイメージして、手すりの設置などアドバイスさせていただいています。


このように高齢者や体が不自由な方の生活をサポートする仕事をされている方。


もしくは、今後自分の家を建てようとされている方。長く住みやすい家を作るヒントになるかもしれません。


そのような方に福祉住環境コーディネーターの資格取得がおすすめです。そんな福祉住環境コーディネーターに関しての情報や勉強方法についてまとめてみました。

1級、2級、3級の違いは?それぞれの合格率

福祉住環境コーディネーターは1級から3級の3段階に分かれており、1番難易度が高いのは1級となっています。


1級の試験はマークシート方式によるテストと記述式のテストがそれぞれ2時間ずつ設定されています。2016年の合格率は7.3%となっており、かなりの難関といえます。


記述式試験で、設計図の作成などが出題されるため建築分野の専門知識がないとなかなか厳しいと思われます。実際の受験者・合格者も一級建築士などの専門性の高い方が多いのではないでしょうか。


2級・3級の試験はマークシート方式のテストが2時間となっています。2016年の合格率はそれぞれ40%後半ですので、1級に比べると難易度はかなり見やすくはなります。


ではどちらを受験するかですよね、もちろん併願受験も可能ではありますが。3級は主に福祉と住環境に関する基礎知識を広く浅く確認するための試験であり、そこまで専門性が高いとは言えません。


2級になると、より住環境に関して踏み込んだ内容の試験内容となります。また住宅改修の支給申請書の作成が2級を持っていると可能となります。3級をもっていてもこの書類の作成はできません。


この資格を取る方が、住宅改修の支給申請書に携わるかは分かりませんが、2級が一定の知識のラインとされているような印象はありますので、2級の合格を目指した方が良いのかと思います。合格率も大きく変わりませんしね。

受験資格・受験費用


受験者資格に特に規定はないです。1級の受験に関しては2級合格者のみとされています。2級からの受験や2・3級の併願受験も可能です。


1級の受験費用が10.800円。2級が6.480円、3級が4.320円となっています。




取得者の割合


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引用:福祉住環境コーディネーター検定試験® | 公式サイト

多いのは介護福祉士、ホームヘルパー、福祉用具専門相談員などが比較的目立ちます。その他には、リハビリ関係の職種やケアマネージャー、2級・木造建築士の方たちが後に続くような形ですね。

勉強方法


受験日は2・3級は7月と11月の年2回設けられています。1級に関しては11月の1回だけです。


福祉住環境コーディネーター検定試験の公式テキストが1~3級それぞれに対応する形で販売されています。


1級のテキストは5400円、2級のテキストが4500円、3級が2500円となっています。今はスマートフォンのアプリでも過去問を勉強できるものがあり、それらを利用しながら勉強するのもいいかもしれません。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。