AIと仕事の関係。医療業界や理学療法士はどうなるのか??
最近、テレビやネットでのAI(人工知能)のニュースを見るたびに、AIの進歩の速さに驚かされます。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、フェイスブックのチャットボットのニュースを聞いたときにはびっくりしました。
ニュースの内容をまとめるとこんな感じです。
フェイスブック社はAIの研究のために、「アリス」と「ボブ」いう名前の2つのAIを使って、テキスト上でお互いが会話を行う研究を行っていたそうです。
最初は、問題なく会話を行っていたそうですが、途中より、人間には理解できない言語を使用して会話を始め、研究担当者がプログラムを緊急に終了させたというニュースがありました。
会話の内容は後日、あくまで推測で解釈されていますが、AIが独自言語を使用して会話を始めたことに少し恐怖を感じませんか??
まさに映画「ターミネーター」の世界ですよ!あの映画もスカイネットという軍事システムのAIが人類を敵と見なして核攻撃を仕掛けてきたというような話だったと思いますが、それに通ずる感じですよね。
オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が言うには、今後10~20年の間に、約47%の仕事が自動化する、つまり人間ではなく機械が行うようになるとの論文を出されています。
論文のタイトルは「雇用の未来」です。
うーん、確かにこのペースで技術革新が進めばあり得るかも、、、。
現に、一部のホテルの受付で恐竜ロボットが行っているところもありますよね、これもニュースで何度も見ましたし、それを売りにしていました。
ソフトバンクのpepperくんも、そのうち本当に販売スタッフのような役割になるかもしれませんね。
なので、本日はAIと医療、理学療法士は存続できるのか??を個人的に書いてみます。
将来、消える職業・なくなる仕事
先ほどの、 オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が702の職種について、それぞれの仕事特性を手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力などの9つの要素で評価したそうです。
その結果が、冒頭でも述べたように10~20年後には約47%の仕事が自動化されている可能性がある、との結論です。
調べてみるとかなり具体的に職種名まで書かれています。電話オペレーター、銀行の融資担当者、飲食カウンター接客者、スポーツの審判、ネイリストなどなど、、、。
確かに、よくよく考えてみると電話オペレーターはすでに自動化されているものも多くありますし、飲食店での注文もタブレットで注文するお店も増えていますね。
さらに、最近のニュースで、アメリカの大手証券会社が600人いたトレーダーをAIを導入することで2人に削減したというニュースもありました。
今後も、あらゆる場面でAIの導入が行われていくようになりそうです。
医療・リハビリ業界は??
気になるのは、リハビリの職種の仕事がどうなるかですよね。確かに以前に比べると少しずつですが、歩行アシストロボットのようなものも普及しつつありますが、、、
オズボーン教授の論文、「雇用の未来」では人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業も紹介されていました。
その中には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士ともにランクインされていました。ホッとします。
厳密にいうと、言語聴覚士の名前は入ってはいないのですが、アメリカでは聴覚訓練士、言語病理士の職種があるようで、それら二つがともにランクインしていたので、日本における職種は言語聴覚士だと思われます。
リハビリはなかなか画一的にできる仕事ではないので、当然といえば当然かもしれませんが。
医療業界でAIが活用できそうな点は??
オズボーン教授の論文とは関係ありませんが、医療業界におけるAIもしくは機械化の活用もいろいろと考えられているようです。
具体的な職種名が出ているようで、診療情報管理士や薬剤師、診療放射線技師などはもしかしたら今後、自動化の流れが見られるかもしれません。
あとは個人的に思うのは、予後予測ですね。特に回復期病棟では、アウトカム評価が導入され、より成果が求められるようになりました。
ただ、その中でも除外対象も設けられていますが、その判断に迷う場合もあるのではないでしょうか??
そんなときに、ありとあらゆる膨大なデータ処理を行い、ビックデータと照らし合わせて予後予測可能なAIが現れる可能性もあるのかなーと思ったりしました。
例えは悪いかもしれませんが、先ほどの証券会社のAIも要は、あらゆるデータを処理して、ある銘柄が上がるのか下がるのかを判断しているということですもんね。
患者の予後予測も、可能ではないかと思ったりします。
今後の職業選択は、AIなどの技術革新も踏まえて選択しなければならない時代が来ましたね。これからの若い世代は大変ですね。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。