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【続報】理学療法士の生涯学習制度の変更内容詳細。研修・登録理学療法士プログラムについて。

理学療法士協会の生涯学習の変更案が少しずつオープンになってきてます。今回は、新しく導入される研修理学療法士プログラムと登録理学療法士プログラムについて、詳細を紹介していきます。


新しい生涯学習制度の開始は平成33年4月を予定されていますが、今のうちから把握して出遅れないようにいたいですね。

研修理学療法士プログラム

現状の新人教育プログラムが研修理学療法士プログラムの名称に変更されるようですね。名称の参考には、医師における研修医の名称が市民に浸透していることを参考にされたみたいです。


現行の新人教育プログラムからの大きな変更点は3つ。

①最低履修期間が1年(13時間)から2年間(91.5時間)に延長

新人教育プログラムの履修テーマをベースにして、新たなテーマを追加したような形ですね。


新しく追加された項目をいくつかピックアップすると、情報管理や研究方法論、予防領域・がん領域の理学療法なども追加されています。


詳しい内容は分かりませんが、情報管理や予防領域などは現状・今後の流れも踏まえて追加したのかなーと思いますね。


あと希望するのは、マネジメント内容ですね。養成校の指定規則の方では、新たにマネジメントに関する単位が追加されそうですが、研修理学療法士プログラムでも追加されるといいなーと思ったりします。若い時から、広い視野を持つことが大事だなーと思うので。


内容も定期的に見直されて、その都度アップデートされるようになるといいですよね。今回の予防領域のように、理学療法の範囲も少しずつ増えていくかもしれませんし。特に腎臓リハビリなんかは、今後も期待できそうな気がしています。

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②全科目でe-learning受講が無料で可能

これはかなり便利になりますねー。しかも全てのプログラムの受講が無料。現在もe-learning導入されていますが、受講料が必要でした。地方にいる方は交通費もばかになりません。


また、新人教育プログラムをまだ修了していない人の中には、今更若い世代と一緒に受講するのが恥ずかしいとの面で、足が止まるケースも多いと思います。

実際にうちの職場でも、経験年数が多くて修了していないスタッフは、そんな理由でなかなか受講に至っていないです。



③理学療法実地研修(OJT)を導入

OJT(On the Job Trainning)はステップ1(8時間)とステップ2(40時間)に分けられています。


ステップ1では指導者の監督の下、ステップ2では独力で理学療法が実施できることを目標とするとのことです。


いまだ不明な点はOJTの詳細ですねー。原則的には自施設での研修を想定しているみたいですが、指導者が不在などの場合は外部施設での研修となるようです。


この「指導者」に関しては、何か条件があるんですかねー。まぁ最低でもすでに研修理学療法士プログラムを修了していることでしょうけど、登録理学療法士プログラムの修了なども条件に入ってくるかもしれませんね。


OJTの具体的な進め方もまだイメージがつきませんねー。今後の情報が待たれます。

登録理学療法士プログラム

協会曰く、「日進月歩する基本的理学療法の広い領域を実践できる人材(ジェネラリスト)として日々努力している会員を支援するための資格制度」だそうです。


協会としては、新制度開始時から国民を始め医療・保健・介護関係者や病院経営者などへ登録理学療法士に関する広報に注力するとのこと。


登録理学療法士の資格による給料面での差別化を匂わせるような印象も受けますが、どの程度の影響をもたらすか期待ですね。


登録理学療法士プログラムの受講は、県士会による研修と業者によるe-learningを予定しているみたいです。


研修理学療法士プログラムの受講は無料ですが、登録理学療法士プログラムは全て有料です。


全部で69時間。+6000時間以上の臨床経験時間が条件です。


内容としては、画像診断学・文献検索演習・栄養学・創傷治療学・薬理学など、研修理学療法士プログラムより専門性が高い内容が用意されているみたいですね。

 
以上が今のところオープンになっている情報です。今後は、認定理学療法士・専門理学療法士についての内容がオープンになってくると思います。


分かり次第、分かりやすくまとめてみたいと思います。


 本日も最後までお付き合いありがとうございました。