リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

AIとリハビリ。ついにリハビリ分野でのAI導入が具体的に。

人間のかわりに、人工知能(AI)が取って代わる職業や仕事の範囲が増えてくる。そんな時代がもうすぐそこまできているような話は、テレビでもよく取り上げられていますよね。
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以前も、別の記事で紹介しましたがオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授は、「雇用の未来」の論文で、今後10~20年の間に、約47%の仕事が自動化すると発表しています。
www.rihasuta.net


ついに、先日リハビリに関する分野でも具体的にAIを導入するというニュースがありました。



それはパナソニックが、AIを使用してリハビリの計画を立案するサービスを2019年度中に事業化するといったニュースです。


今のところの対象者は要介護認定を受けた人を対象にする予定のようです。部屋にセンサーを設け、日々の生活習慣の変化を捉えて個人に合わせた自立支援のアドバイスを行うサービスを考えているそうですね。


どの程度の精度でヒトの生活習慣や動作を捉えるのかや、個々人に対してどれくらい幅のある計画が立案できうるのかはまだまだ分かりませんが、ついにAIが入ってきたのかーというような印象です。


おそらく、他の企業もある程度追随してくるのではないかと思うので、競争原理が働き年々レベルアップしたものになってくるのだと思います。


セラピストの価値のうち、対象者を評価して治療プランを作成することはかなり重要な要素となってくると思います。実際に、治療行為を行うことももちろんセラピストの技量ではあると思いますが。


パナソニックがAI技術で目指すイノベーションとして、まずは熟練者レベル(レベル1)を目指し、AIによる提供価値を検証する段階。


その後、データ・AI技術の革新によりレベル2、つまり人間の熟練者を超えるサービス提供を目指している。このようなイメージを持っているとのこと。


具体例として、画像診断での見落とし防止や診断補助に向けて、胸部X線画像に対する異常検出・所見推定を実現を目指しているそうです。


異常所見と正常所見を機械が学習し続けることによりベテラン医師並みの診断能力になるとのこと。確かに、人間の能力以上のデータを学習し続けることができる機械であれば、いずれベテラン医師すら凌駕することができるように思えます。


リハビリに関する評価・治療プラン作成はまだまだ人間であるセラピストの方が優れていると思いますが、今後の技術革新の程度によっては人間と同等、あるいはAIの方が勝る時代が来るのかもしれませんね。。。


自分がセラピストとして生き残るためには、何が必要なのか、常に考えながら仕事を頑張りましょう!


本日も最後までお付き合いありがとうございました。