リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

鳥取の第32回中国ブロック理学療法士学会に参加。シンポジウムが面白かった!

第32回中国ブロック理学療法士学会に参加してきました。


今年は鳥取の米子で開催されました。二日間の開催でしたが、あいにく両方とも雨で若干テンション下がりましたね。

   f:id:physicalkun:20181111095157j:plain


おまけに二日目は土砂災害警戒警報が出るほどの雨。帰りは高速道路が一部通行止めになるなど、帰るのがかなり遅くなってしまいとほほです。運転もくたくたです。


とりあえず印象に残ったことをまとめておきます。

シンポジウム

今回の中国ブロの企画は若干攻めてました。シンポジウムでは起業した理学療法士4名の方のそれぞれのお話を聞かせていただきました。


起業といっても、自費治療院のような形ではなく、商業施設内で総合事業を行ったり、理学療法士の視点でアプリを開発されたりといった形での起業です。プロフィールを見た感じでは、みなさんだいたい卒業後10年未満で起業されているような感じです。


興味深かったのは商業施設内で総合事業を始めた方のお話ですね。商業施設(イオン)は、交通の便が整っているメリットがあること、運動+α(ショッピング・食事など)の目的を成立させられるため、通いの場としても定着しやすいメリットがあること、などを話されていました。


なるほどなぁと思いましたね。確かにバスなどの交通の便が整っていることが多いですよね。


あと私も地域に出ての運動指導は行っていますが、やはり通う目的が運動だけではなかなか通いの場としては定着しないんですよね。運動の後に、お茶会やカラオケなども行っている場所では、継続していますし、参加人数も一定数を維持している印象があります。


その点を考えると、商業施設では運動の後にショッピングもできますし、参加者同士で食事することも可能だし、色々な可能性がありますよね。運動だけでなく、社会参加につながる素晴らしいことだと思います。


あとは、一般の買い物客の目に留まる機会が増えることも大きなメリットですよね。実際に参加者の3割の方は、買い物中に運動しているのをみかけて興味を持ったことが参加の理由だったそうです。なるほどねーと思いました。


もう一人、小児に対しての運動教室を始められた方も興味深かったです。整形外科病院に勤めるPTさんですが、ささいな外力での小児の骨折が増えていることに疑問を持ったことがきっかけだそうです。具体的には、跳び箱で手をついて骨折、腕相撲で骨折、ジャンプして着地で骨折などなど。


昔に比べると、体を動かす遊びをしないことがやっぱり影響しているんですかね。そのPTさんはそこから小学校に訪問しての運動指導から始まり、現在は一般社団法人を立ち上げ運動教室を運営しているようです。


日々の臨床業務の疑問をほったらかしにしないことが、このようなチャンスを生むんですねー。




演題内容

去年に比べると、ポスター発表、口述発表ともに演題数が少なかったような印象があります。演題の募集期間も何度か延長されていたようなので、集まりが悪かったようですね。


正直、個人的にはそこまで興味を引く内容はあまりなかったです。オープンセミナーで骨粗しょう症に関するものが多数あり、骨粗しょう症リエゾンサービスや骨粗しょう症マネージャーなど、恥ずかしながら全く聞いたことがない内容・制度があることを知りました。


その他に、フットケア指導士・転倒予防指導士などのワードも聞く機会があり、色々な資格があるんだなーと思いました。


特に骨粗しょう症マネージャー・骨粗しょう症に関しては興味を持ったので、時間があるときにしっかり勉強してまとめられたらなーと思っています。今年中を目標に。


来年は山口で開催予定だそうです。来年の中ブロでは私も一題ぐらい発表できたらいいなーと思っています。今日ブログを書きながら思ったことですが、学会参加からまだ1カ月しか経っていないんですねー。2カ月ぐらい前のイベントのように思っていましたが。時間の感覚って不思議ですね。学会発表を目標に頑張ります!!


本日も最後までお付き合いありがとうございました。