革命のファンファーレ読んでみた。今日から我が家では西野先生。
キングコング西野著書の「革命のファンファーレ」。
私も嫁もアンチ西野な感じだったのですが、嫁が、何を思ったか、ふら~っと「革命のファンファーレ」を買ってきていました。
ネットで評判だったから買ってみたとのこと。しょーもないの買ってきやがってと思いながら、少しだけ目を通してたら、、、、。
文章は腹立つが、書いている中身はすごくおもしろかった!!
一気にのめりこんで、嫁より先に読み終わるという結果。
ちょっと要点を紹介します。
概要
「革命のファンファーレ」ですが、サブタイトルは~現代のお金と広告~となっているように、広告やマーケティングに関する内容とそれに伴うお金の動きについての内容となっています。
「えんとつ町のプペル」という絵本の作品は聞いたことがあると思います。ネットで無料公開したことなんかが、色々と話題になりましたからね。
その目的やメリットがなんであったかなども、色々と書かれています。
クラウドファンディング
本の中ではしょっちゅうクラウドファンディングの話も出てきます。
名前はもちろん知っていますが、中身を本当に理解している人って案外少ないのではないかなーと思っています。
クラウドファンディングの仕組みやどのように有効利用するべきか、分かりやすく書かれていました。
ざっくり説明すると、<寄付型>と<購入型>があって、<寄付型>は文字通り寄付、寄付したお金を好きなように使ってくださいというもの。
<購入型>は支援額に応じて見返り(リターン)を用意しているもの。たとえば3000円支援すると、絵本+直筆サインがもらえるみたいな。
一番おもしろいと思ったのが、「えんとつ町のプペルの絵本展を開催する権利」自体をリターンに用意したクラウドファンディングの話。
30万円支援した場合のリターンとして用意したみたいですが、絵本展の入場料・グッズ販売利益もすべて主催者に入るシステム。
本当に純粋に「開催権利」だけを見返りにした点がおもしろかったです。
普通に絵本展を開催すれば、その主催者に利益が出るようになっているので、結局支援した30万円以上の利益が主催者の手に入る。西野自身には、30万+絵本展によりさらに「えんとつ町のプペル」が広告されることで得る利益が入る。
両者Win-Winなんですよね。やっぱりビジネスで大事なのはWin-Winのシステム作りだと最近いろんなところで感じさせられます。
しるし書店
以前TVかどこかでアイデア自身は聞いたことがあったのですが、その詳細も書かれていました。
例えば、ビジネス書。孫正義さんがあるビジネス書を読んで、孫さんが気になった部分に線を引いたり、すみにメモ書きをしている本があるとすれば、定価価格より価値のある本として売れるのではないかというアイデア。
おもしろいアイデアですよね。結局、しるし書店のプラットフォームを作って、だれでも利用できるような形にしたみたいです。しるし書店で検索するとアプリが出てきますよ。
もちろん、読んだ人に価値・信用がなければ、それはただの中古本になってしまいますけどね。
「革命のファンファーレ」の中でも度々、これからは貯金ではなく貯信の時代だと。信用を作ることが大事だと。
感想
クラウドファンディングやマーケティング・広告戦略など、私自身の生活・仕事にはほとんど縁のない領域ですが、その発想・アイディアは純粋におもしろいと思えるようなことばかりでした。
目先の利益ばかりではなく、その先に大きな利益を見つける視野が持てるといいなーと思いました。
興味のある方はぜひ読んでみてください。2~3時間もあれば読み終わりますよ。