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あえて子供を作らない選択。個人・夫婦の幸せに必ずしも子どもは必要ではない?

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私は、結婚してもうすぐ10年ほどになります。


今現在、子供はいないですし、おそらく今後も作るつもりはないです。


個人・夫婦の幸せを考えた際に、必ずしも子供が必要ではないと考え、「子供を作らない選択」をしました。


そこに至るまでの考えをまとめてみます。

世間の風潮

少子化が叫ばれている現代です。結婚して数年経てば、「そろそろ子ども」みたいな雰囲気はありますよね。


結婚=出産がある種のセットになっている感は否めません。


老害議員の「女性は産む機械」に始まり、さまざまな失言が度々取り上げられています。特に麻生さんあたりが断然多いですね。


やはり、ある一定の年齢以上の人間は、結婚=出産という概念なんだなーとつくづく感じさせられます。


結婚=出産、否定はしませんが、その通り一辺倒の選択以外の道筋ももう少しあってもいいのではないかなーと思っています。




幸せの価値観

幸せの価値観ってホントに人それぞれですよね。


仕事一筋で、仕事のやりがい・出世に幸せを見出す人。


趣味の時間を大切にし、生活の豊かさを感じ、幸せを感じる人。


子どもとの時間や成長を、自分の幸せと感じる人。


夫婦二人の時間に幸せを感じる人。


どの価値観もその人それぞれなので、もちろん「間違い」なんてことはありませんよね。


ライフステージの中でも、時期によって価値観の変化や、それぞれの価値観のウェイトは変わってくると思います。


私はアラフォーの年齢ですが、現時点での割合は、仕事:趣味:夫婦=6:1:3ぐらいでしょうか。


今は趣味より、仕事にやりがいを感じています。もう少し年齢を重ねると、徐々に趣味にシフトしていこうかなーと思っています。

子どもの存在

子どもを考えたときに、子どもが存在することで得られることもあれば、どうしても失うこともあります。


得られること、失うこと。それを天秤にかけた際に、得られることより失うことのほうが大きい。そのように考え、子どもを産まない選択をしました。


色々検討した内容を以下にまとめていきます。




検討事項①経済面

子どもを育てるには当然ですが、いろいろなモノが必要となります。その最たるものがお金じゃないでしょうか?特に教育費ですよね。


保険会社の資料などで簡単に確認することができますが、だいたい最低で一千万円はかかります。これは幼稚園~大学まですべて公立の場合です。


私立の高校や大学などになると費用は大きく変わるので注意です。


教育費に関しては、無償化の流れが進んでいるので、今後長い目でみると変わってくるかもしれませんがね。


ただ、「無償化」といっても、いま議論されている対象は住民税非課税世帯に対する支援です。


この住民税非課税世帯は、自治体によっても多少異なるのですが、


夫婦+子ども1人の世帯では、世帯年収が205万円以下。


夫婦+子ども2人の世帯では、世帯年収が255万円以下。


この条件にあてはまれば、住民税非課税世帯となり、今議論されている「無償化」の支援を受けれる可能性があります。


ただ、この条件に世帯はそれほど多くないと思うので、ほとんどの家庭では「無償化」にならないと思っておいたよさそうです、現時点では。


また最近では、子どもの習いごとの費用も注目されています。


塾はもちろんですが、英会話教室・プログラミング・ダンス、、、挙げればきりがないですね。


子どもの将来を考えたら、幼少期の経験は非常に大事でしょうが、習い事の費用もかなり高額になる可能性もあります。

検討事項②時間

子どもを育てるにはお金だけでなく、大人の手が必要になります。それが子育ての醍醐味と言えば醍醐味なのかもしれません。


ただ、私のような特に子どもが特に好きでもないタイプの人間からすると、子育てのために自分の時間が使われることは苦痛でしかありません。


仕事を考える時間、読書の時間、夫婦で喫茶店でのんびり過ごす時間、、、。やはり自分のための時間を大切にしたいんですよね。


一度きりの自分の人生ですから、子どものために自分の時間・幸せを我慢する、というのがどうにもしっくり来ないんですよね。


実際に子どもができれば、考え方も180度変わるのかもしれませんけど。


子どもができて増えるかもしれない幸せ。未確定な要素に賭けるよりは、今現在確定している「夫婦二人で幸せな生活を続けること」の方が良いかなーとも思いました。




検討事項③老後

仲の良い友人に飲み会で、自分が子どもを作らない考えを伝えると、結構な割合で老後の面倒の話になります。


まだ独身で見た目もちゃらんぽらんな友人が、「老後」の話をしたので、少し見直したのですが。


確かに子どもがいれば、自分たちが高齢になったときに面倒を看てくれる。という選択肢の一つと考えるかもしれません。


が、現実はそんなことありません。それはほぼ虚像です。

私は、病院で理学療法士(リハビリ)として働いています。そこでの経験をまとめてみますが、子どもが面倒を看てくれるということは、ほぼありません。


ここでいう「面倒」とは、病気で年老いた夫婦での生活が難しくなってきたので、子ども夫婦と同居するという意味です。


病気がきっかけで、子ども夫婦と同居することになったケースは15年近く働いていますが数えるほどしかありません。現実はそんなものです。


ほとんどの場合、いわゆる老人ホームなどの施設に入所することが多いです。


自分がそれぐらい年老いたということは、当然子どもにも家庭がある状態です。子ども夫婦にも事情があり、なかなか同居という選択肢にはなりません。


逆に自分にとっても、必ずしも子ども夫婦と同居が良いとも思いません。同居するとなれば、少なからず生活の上で子ども夫婦に手をかけるということになります。


今まで、別々に暮らしていた人間が一緒に暮らす、さらに介護の手が必要となる。自分としては、子ども夫婦に申し訳ないという気持ちの方が強く、だったら施設の方が気が楽だと思います。


もちろん、施設に入るのもそれなりの金額が必要です。老後も含めて自分で人生設計するのであれば、子ども作らず、その分のお金(例えば教育費一千万円)を老後の施設代と考えればいいのではないでしょうか。


さらに言うと、これは近隣に子どもが住んでいる場合ですね。今の時代、同じ市町村に住んでいないこともざらです。入院しても一度もお見舞いに来ない子どももいますからね。

まとめ

社会において、子どもの重要性は百も承知しています。


ただ、あまりに結婚=出産のレールが強すぎるんじゃないでしょうか?


そして、無責任な親・未熟な親が多いようにも思います。そういう親に限って、無計画なので子どもの人数が多いような印象です。


子どもを作らない幸せ、子どもを育てるには相応の責任が必要だということを改めて考えるきっかけになれば幸いですね。