リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

みんな得する生活機能向上連携加算。理学療法士の副業としておすすめ。

   f:id:physicalkun:20190116114045j:plain

生活機能向上連携加算ってご存知ですか??


介護保険分野での加算になるので、医療保険分野のみで働かれている方はあまり聞く機会がないかもしれませんね。


私も、地域の他職種でのグループワークの際に聞いたことがある程度であまり関心はなかったのですが、、、。


お正月、PTの同級生と飲みながらこの加算の可能性について話が盛り上がりました。


理学療法士の専門知識を活かした副業として、可能性があるのではないかと思うんです。

生活機能向上連携加算って??

以前からあった加算ですが、2018年の改定によりさらにその範囲が大きく拡大されました。具体的には、以前までは訪問介護のみが対象でしたが、今回の改定により老健・特養・グループホームなどの入所施設の入所者に対しても算定可能となりました。


① 外部のリハ職が施設を訪問し、施設職員と一緒に入所者を共同でアセスメントし、個別機能訓練計画を作成。

② ①の計画に基づき、施設職員(機能訓練指導士)等が機能訓練を実施。

③ 外部のリハ職が定期的に進捗具合を評価し、適宜訓練計画を見直す。 というものです。


入所者一人につき200単位。ただしその施設が個別機能訓練加算を算定している場合は100単位となります。


この加算の背景には、事業所で機能訓練指導員を配置していてもその実際は看護師の場合が多く、利用者に対してリハ職などの専門職の関わりが十分に提供できていない現状があることを踏まえたものと言われています。


じゃあ外部のリハ職に定期的に評価・プログラムを立案してもらって、フォローしてもらうような形を取ろう!といった感じでしょうか。

報酬

この加算の報酬は、委託する側の施設に入るのですが、厚生労働省Q&Aで、「委託料などについては、連携元と連携先とで合議し適切に設定する必要がある」とされています。


つまり、「委託側の施設と受託側のセラピストで報酬の割合を決めなさいよ」ということです。


ざっとネットで調べた感じでは、五分五分にしているところが多いような印象です。


入所者1名につき200点、仮に1時間で5名の入所者を評価・プログラム立案できたとすると1時間で1000点なので1万円の収益となります。


施設・セラピストで5:5であれば時給5千円ですね。みなさんはどう思いますか??




副業としてのメリット

この加算が一番すばらしいのは、施設側・セラピスト側どちらにも利益があるということですね。


施設側として、セラピストを雇う人件費は払えなくても、この加算をとることでセラピストの介入を受けることができ、さらに報酬までもらえる。


セラピスト側は、個人レベルで受託することができれば、休日等を利用しての副業の可能性となりますね。


まさにwin-win。

また、今までセラピストなどの専門職の介入が必要だったけど受けることができなかった入所者なども、適切な運動指導を受けられるので、入所者側にも利益があるということです。


個別リハに比べるとセラピストが関わる時間はもしかしたら短いかもしれませんけどね。そこはセラピストの技量が試される場面ですよね。短時間で適格なアセスメント・プログラムを行えることができれば、効率よく回せると思います。


短時間で結果を出す。これほどセラピストの力量が試される場面ってないですよね。こういう環境に身を置くことで、単なる副業だけでなくセラピストとしての技量も高まると思うんですよね。


そういった面でもこの加算を活用した副業の形が広がればいいなーと思っています。


仲良くさせていただいている医師が、法人外の施設に出入りしているそうなので、機会があれば売り込んで貰えないか頼んでみようかなーと考えています。

本日も最後までお付き合いありがとうございました。