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セラピストの二極化。初心ってすごく大事、あなたは大丈夫ですか?

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今日のテーマは職場の雰囲気・二極化


私は学校を卒業して現在の職場に就職し、15年近く働いています。なので、他の職場の雰囲気がどういうものか知らないのですが、今の職場の雰囲気について最近思うことを書いてみます。

セラピストの分布

毎年のように新人職員が3名前後入職しますが、それと同等、もしくはすこし少ない程度の人数が退職します。


退職する世代は5年目前後が多く、結婚などのやむを得ない理由もありますが、介護分野への転職などもちらほらあります。


ようやく新人教育や臨床実習を任せられるような人材に育ってきたかなーと思う頃に退職してしまうので、中堅の人材不足が非常に問題になっています。


なのでセラピストの分布は、臨床経験5年目未満の群と臨床経験10年目以上の群(一番上は50代)に偏っている感じです。10年目以上になると、女性ではパートや時短での勤務の方も多く、臨床実習や新人教育をお願いするのが難しいです。


中堅の人手不足は、どこの職場でも抱えている問題だと思いますが、本格的に対策を考えていかないといけないなーと思っています。

セラピストの二極化

さて、本日のメインはここです。


年齢の二極化も問題なのですが、セラピストの質・モチベーションの二極化を非常に最近感じています。


以前、PT協会の研修に参加した際も、同様の話題が少しありましたが、改めて身近で感じると、管理職としては結構しんどいです。


特に昼休憩の過ごし方に顕著に表れます。他のセラピストと担当患者について意見交換しているスタッフ、黙々と論文を読んで勉強しているスタッフ、かたや昼休憩を机にふせって眠るスタッフ、携帯ゲームに夢中なスタッフ。


もちろん、昼休憩は業務時間ではないので、自由に過ごしてもらったらいいとは思います。


でも、意見交換や論文を読んでいるスタッフが多い職場と、寝ているスタッフが多い職場、どちらの方が良い職場かといえば、もちろん前者ですよね。


職場で寝ていても、家に帰って勉強しているのであればそれでもいんですけどね。職場で勉強できない人が、家のプライベートな時間で勉強はなかなかできないと思います。


モチベーションが低いと、やはりセラピストの質も低いです。数年前と同じようなアプローチ。時代は日々進んでいっているんですけどね、、、。


管理職として、良い職場にするためには、少しずつ雰囲気を変える努力をしなくちゃいけないなーと思っています。


みなさんの職場では、昼休憩はどんな雰囲気でしょうか??




業務時間

9:00~12:00、13:00~18:00が私の職場の業務時間です。


朝はさほど感じないのですが、お昼の業務開始に関してルーズな職員が増えてきているように思っています。


私たちの「業務」はもちろん患者様のリハビリを行うことが「業務」ですよね。


では「業務」の開始はどこかと考えると、これは私個人の考えですが、私は患者様に声をかけるところから「業務」だと思っています。「こんにちは、〇〇さまのリハビリに伺いました」です。


もしかすると、人によってはリハビリ直前にカルテから情報収集することも含めて「業務」と解釈される方もいるかもしれません。それはそれもありだとは思います。


ただ、13時になってようやくスタッフルームから出て病棟へ上がっていくスタッフというのは、ルーズだと言わざるを得ません。


病棟まで上がるのに時間にすれば5分もかからないですが、社会人としてこの程度が守れないのはただただ残念です。


こういう積み重ねが、負の連鎖になっていくのかなと思っています。

リハビリ中の眠気

飲み会の席で、「最近、リハビリ中に眠たいんですよね」と話す職員。リハビリ中に、あくびをしている職員。


もちろん、人間なので体調不良・寝不足の日も多少あるとは思います。ただそれが日常的なものであるのであれば、それは問題です。


私が、自分の立ち居振る舞いを振り返るときに意識するのは、「実習生のときどうだったか?」です。私の初心は実習生時代に設定しているんです。


実習生のとき、患者様のリハビリをするときに眠たいなんて感情あったでしょうか?絶対にありませんよね。


緊張もするし、分からないなりに一生懸命頭を回転させて、試行錯誤していたと思います。


見学をするときには、正直眠気はガンガンに感じていましたけどね。


リハビリ中に眠たいというのは、自分の中で決まりきったアプローチをオートマチックに行っているからだと思います。オーダーメイドのリハビリを提供していれば、眠いなんてまずあり得ません。


課題に対する患者様の反応、フィードバックのタイミング・言葉のチョイス、、、常に観察し、次の展開を考えています。


さきほどの時間に関してもそうです、実習生のときに患者さまのリハビリの時間に遅れるなんてことはまずないし、早めに行ってカルテ読んで情報収集するのが当たり前でしたよね?


実習生のときはできて、いざ国家試験に合格してセラピストになればできなくなる?そんなバカな話はありませんよね。


改めて、時々「初心に戻る」ことって大事だなーと思いました。みなさんは、「実習生」のときできていたことは、今でもできていますか?