リハスタ

   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

乙武さんの義足プロジェクト。体のプロとして理学療法士が参入!!

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週末の楽しみの一つ、「ワイドナショー」で乙武さんの義足プロジェクトが紹介されていました。


その中で乙武さん自ら理学療法士のことをすごい評価してくれていました、リハビリテーションのくくりではなく「理学療法士」という名称を使ってくれたことがすごく印象的でした。


放送をみて思ったことを記事にまとめてみました。

義足プロジェクト

「ワイドナショー」で、乙武さんの義足プロジェクトの話題を扱うのは今日で二度目だと思います。


前回は、スタジオで義足を装着してまっちゃんと肩を組んで立って記念撮影したり、実際に少し歩いたりしていましたね。


キンコン西野の乙武さん義足プロジェクトのクラウドファンディングの立ち上げの話題もあったり。ところどころで義足プロジェクトの話題を耳にすることはありました。


冗談交じりですが東京オリンピックの聖火ランナーを目標の1つとして挙げているようなので、是非実現に向けて頑張っていただきたいです。

体のプロ

さて、本日の放送で乙武さんが義足プロジェクトチームに「体のプロ」として、理学療法士に参加してもらったとの報告がありました。


そこで紹介されたのが、内田直生さん。


どんな重鎮さんかなーと思っていましたが、想像以上に若い!多分20代?


調べてみると、25歳だそうです。パーソナルトレーナーなどとして活動されているみたいですね。


どのような経緯でプロジェクト参加になったか分かりませんが、その若さでプロジェクトの参加を決断するにはものすごく勇気が必要だったと思います。


様々なプレッシャーがかかってくるとは思いますが、応援しています!




放送の影響

この義足プロジェクトの注目度・社会的影響を考えると、このまま行くと内田さんは日本一知名度の高い理学療法士になりそうですね。


本日の放送で、乙武さんが実際に歩く場面や内田さんと一緒にトレーニングしている場面の放送がありました。


もちろん、私も理学療法士の端くれですから、「もし自分が担当したらという視点」を持って放送を見させてもらいました。


恐らくこれから色々なセラピスト色々な媒体を使って、「問題点は〇〇だ」、「〇〇なトレーニングを行った方がいい」、「なんだあの歩かせ方は」みたいな、無責任な発信を行うのかなーと思います、残念ながら、、、。


願うのは、この壮大なプロジェクトに勇気を持って参加した彼を応援するような。批判的なメッセージではなく、アドバイス的なメッセージを送れる組織・理学療法士であって欲しいです。


あと、内田さんにお願いがひとつ。


恐らく先天性四肢切断に関わる理学療法士自体がまず極まれであること、そして歩行に関わる機会はさらにまれ?皆無?に近いであろうこと。実際に論文で検索しても歩行に関するものはヒットしませんでした。


論文でも、書籍でも構わないので、今回の経験を理学療法士の視点で何かの形で世に出していただきたい。


それには、もちろん我々理学療法士にもですが、社会的にも意味のあるものになると思います。


乙武さん、内田さん、頑張ってください!