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   理学療法士による知っとくとためになる情報発信

診療情報管理士の魅力。理学療法士が診療情報管理士の資格取得にチャレンジ。

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理学療法士として20年近く働いてきましたが、今後も定年まで理学療法士として走り続けるのか、はたまた違う道を歩むのか。


少し思うとこもあり今後のキャリアアップのために、診療情報管理士の資格にチャレンジしてみることにしました。


診療情報管理士の紹介と私なりの展望についてまとめました。

診療情報管理士の魅力

「診療情報管理士の名前は聞いたことあるけど、具体的にどんな仕事をしているのかは分からない。」そんな人もたくさんいるんじゃないでしょうか?


正直、私もいまでもよく分かっていません。他の医療事務と何がどう違うのか?


なんとなくDPCやコーディングに関する知識が高いんだろうなぁぐらいの認識です。


日本病院協会が診療情報管理士の通信教育を実施していますが、その協会が診療情報管理士現況調査アンケートというものを行っています。


実際に診療情報管理士として働いている人に、今の業務に関するアンケートを定期的にとっているみたいですね。


その結果が下の写真です。

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年々、診療情報管理士が行っている業務、また期待されている活躍の場が変わってきていることが分かります。


DPC関連や請求はイメージ通りですが、最近は経営分析なども業務として行われているみたいです。


診療情報管理士に関わらず、近年は医療事務による経営分析が期待されるようになってきています。


もちろん、今までも医療事務の中で経営に関する業務も行われていたと思いますが、最近は医療事務とは別部署として「経営企画室」など、経営方針に特化した部署を設置する病院が増えてきていますよね。


DPCなどのデータを有効活用し、データに基づく経営分析・経営企画を出せる診療情報管理士は個人的には非常におもしろそうな職種に見えます。



診療情報管理士の取得の流れ

さて、そんな診療情報管理士の資格の取得方法です。


日本病院協会が行っている通信教育を受講し、認定試験に合格することで、診療情報管理士の受験資格が得られます。


通信教育の修業期間は基礎課程1年、専門課程1年の合計2年となっています。


「2年はさすがにしんどい…」、そう思ったコメディカルの方!朗報です!


医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の資格を持っていれば、基礎課程は免除され、専門課程の1年の受講で受験資格がもらえます。


1年ならなんとか頑張れそうな気がしませんか?


しかも通信教育は、以前はスクーリングもあったみたいですが現在はオンライン授業のみで自宅で自分のタイミングで受講できるようになっています。


働きながら資格取得を目指す方にはなんともありがたい時代になりましたよね。


気になる受講料ですが、専門課程のみの方は11万円。基礎・専門課程両方を受講される方は22万円となっています。


申し込みは、前期・後期の2回に分かれており、前期は4月1日から申し込み、実際の開講は7月1日から。後期は10月1日から申し込み、1月1日から開講のスケジュールになっています。


興味がある方はぜひHPで確認してみてください。

資格取得後の展望

SNSなど見ていると、理学療法士から経営企画室など経営に関する部署に異動されている方は最近では珍しくないです。


もちろん、自部署で成果を出したことで抜擢され異動になったのだとは思いますが。


私自身、現在も臨床を行っており、日々、臨床のおもしろさ・難しさを感じているところです。何年経っても難しさの方が圧倒的に多く感じますが、、、。


ただ、理学療法士でいつまでも現場で臨床を行うにも、少なからず年齢的なハードルもあると思います。40歳近くになると本当に痛切に感じます。


臨床から経営に少しずつ舵を変更する意味でも、診療情報管理士をひとつのとっかかりにするのはありなのかと思っています。


2022年1月から受講を開始するので、診療情報管理士がどんな内容を勉強するのか、少しずつ紹介していきたいと思います。