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サルコペニア・フレイル・リハ栄養関連の学会・学術集会・研修会のまとめ。

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サルコペニア・フレイルの関心が高まるにつれて、学会・学術大会の注目度も増してきているような気がします。


サルコペニア・フレイルを語るには、やはり栄養、リハ栄養に関する知識・取り組みも重要となりますよね。


本日は、サルコペニア・フレイル・リハ栄養関連の学会・学術大会・研修会などをまとめて紹介してみます。興味があり、これから勉強を始めようとされる方の参考にしてみてください。


私自身は、昨年リハ栄養フォーラムに参加し、今年は第4回日本サルコペニア・フレイル学会大会に参加予定です。仙台のリハ栄養の学術集会も参加したかったですが、少し遠方なので今回は断念。近くで開催されることを期待してます!

リハ栄養フォーラム


2013年から開催され始めたフォーラムで、日本リハビリテーション栄養研究会が主催しているものです。


毎年だいたい時期ずらしてを7~10の都市で開催されているので、比較的参加しやすいんじゃないでしょうか?


毎年少しずつ開催都市が違うので、そこらへんは注意が必要ですね。参加費は3000~4000円程度で、半日程度で終わります。


内容は、開催都市によって講師が少しずつ変わりますが、医師と理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・管理栄養士・薬剤師のうち3職種が講師になり、それぞれの目線からのリハ栄養についてのお話しになります。


リハ栄養関連で著書をたくさん執筆されている若林先生も講師として参加されることもあり、おすすめですね。


クリニコも共催しているので、リハたいむゼリーなどの栄養補助食品の試飲などもできます。




日本サルコペニア・フレイル学会大会


今年で第4回目の開催になります。今年は京都で開催され、テーマは「京から発信ー新たなサルコペニア・フレイル研究」です。


2日間の開催で、日本サルコペニア・フレイル学会の会員であれば事前登録で6000円、当日登録で8000円です。非会員では当日登録のみで、10000円です。個人的には、病院に研修費の負担を希望しているところです、、、。


内容は、シンポジウムや教育講演が多数あり、口頭発表あり、ランチョンセミナーありと盛りだくさんです!


おそらく参加できると思うので、今から楽しみ過ぎます!せっかくの京都なので美味しいものも食べれたらなーと思ってます。

日本リハビリテーション栄養研究会学術集会


今年で第7回目となります。今年は仙台であるので、私は参加をあきらめました、、、。こちらの学術集会は1日ですが、プラグラムを見ると内容の充実したものですね。


参加費は、当日参加で9000円です。会員であればもう少し安い参加費で参加可能です。


どうやら来年は香川で開催予定とされているので、参加できる可能性ありです!

日本静脈経腸栄養学会学術集会(JSPEN)


ご存知、JSPENの学術集会です。今年で第33回目と、さすがの歴史を感じます。横浜で2日間の開催となってますね。テーマは「あらためて腸を考える」です。


参加費はまだ発表されていませんが、例年15000円前後です。


内容は、かなり幅広く網羅されています。今年のプラグラムはまだ発表されていませんが、去年の第32回のプログラムはホームページのPDFで抄録を確認することができます。


抄録のPDFって本当にありがたいですよね、初参加を検討している方はまず去年の抄録に目を通してみてはいかがでしょうか。




リハ栄養入門講座 リハ栄養実践講座


こちらもリハ栄養フォーラムと同じくリハビリテーション栄養研究会が主催しています。


2015・2016はリハ栄養実践講座としてそれぞれ3、6都市で行っていたんですが、2017年は今のところ行う予定がないようです。


その代わりといっていいのか分かりませんが、2017年はリハ栄養入門講座と題して東京・大阪・福岡で開催されてますね。名前が変わったのかもしれませんね。1日かけての講座で参加費は5000円です(昼食込)。




以上が私が知っている学会や研修会のまとめです。主だったものしか挙げてませんし、もしかしたら他にも有名なものがあるかもしれませんが。


今後も、この分野での研修会等はどんどん増えてきそうですね。


今回紹介したものは、すでに開催済みのものもありますが、とりあえず紹介して来年以降のスケジュールの参考にしてもらえたらと思います。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


SARMや診療報酬など、サルコペニアに関する最近の話題

先日、リハ栄養・サルコペニアで有名な先生のお話を聞く機会がありました。


文献はよく読ませていただいてましたが、この先生のお話は初めてお聞きしました。


聞きやすく講演慣れされてるなーと思い、少し、若林先生の雰囲気に似ているところもあるような印象でした。


テーマは「サルコペニアの最近の話題とリハ栄養」だったと思います。講演の時間は1時間程度だったと思いますが、覚えている範囲でざっくりまとめてみました。1時間では足らないぐらい、興味深いお話でした。

サルコペニア・フレイルが急上昇ワード


最近のpubmedにおける医療急上昇ワードで、TOP3の中に「サルコペニア」と「フレイル」が入っているそうです。


医療業界での注目度の高さが感じられますねー!!


ちなみにもう一つは「再生医療」だそうです。こちらも確かに期待度・注目度は高いですよね。


サルコペニアでゆーと、2010年にEWGSOP(ヨーロッパのサルコペニア・ワーキンググループ)が世界初のサルコペニアの定義・診断についての論文を発表して以来、どんどん検索数が上がっていました!

筋肉量の変化


ヒトは30歳が筋肉量がピークで、その後は歳を重ねるごとに1%落ちていくそうです。


また寝たきりでは1日で0.9%筋肉量が減少するとのことです。このあたりの数値は文献によってまちまちですが。


おもしろかったのが、必要エネルギー量のうち、2割不足している低栄養患者では、1日寝たきりになると、0.9%×3倍の2.7%も筋肉量が低下するそうです。


やはり、いかに適切な栄養管理が重要かということが改めて分かります。うちの病院の他職種にももっと聞いて欲しかったなぁ。


日本の急性期病院は、海外では「サルコペニア工場」とゆわれてるそうで、まだまだ十分な栄養管理が徹底されているとは言えないようですね。


当院は、回復期病院です。当院の地域で考えると、以前に比べると急性期病院から転院されてきた患者が当院の入院時スクリーニングで引っかかる割合は減ってきたような印象は持っています。


全国的にもかなり有名な急性期病院で、在院日数の短縮も図られています。脳血管障害の患者でも2~3週間程度で回復期に移ってこられる方が多いような感じです。


また時間があるときに、以前と最近で入院時スクリーニングに引っかかる割合を見てもおもしろいかもしれませんね、、、やって見よ。




診療報酬


来年、診療報酬の改定が待っていますが、そこでも少しサルコペニアに絡んで改定があるようです。DEXAやIn Bodyを使用してサルコペニアを診断すると、診療報酬がつくかもしれないといったお話しだったと思います。


In Bodyの使用によって診療報酬がつくのであれば、リハ科としてもIn Bodyの導入を病院にお願いしやすいです。


今現在は、体重減少率やBMI、上腕・下腿周径等を評価して栄養状態の把握に努めています。でもやっぱり、脂肪量・筋肉量の精度の高い数値が取れればなーと思うんですよね。


上腕三頭筋皮下脂肪厚も評価していますが、やはりフィジカルアセスメントでは十分な精度とは言えない気がしてます。


臥位で計測可能なIn Body s10が欲しいです、、、。来年の診療報酬改定を見て、上と交渉できたらいいな。

SARM(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)


このワードは初めて聞きましたが、サルコペニアに有効な可能性のある薬らしいです。


アンドロゲンの有益作用である筋肉や骨への合成促進を得られるようで、有害作用である前立腺刺激作用は発揮させないような薬剤。それがSARMだそうです。


薬物療法、食事療法、運動療法。サルコペニアの患者をよくするためには、色々勉強しなくちゃいけませんね。


講演の中で、講師の先生の病院での実際のNST活動の回診の動画を見させていただきました。


正直にゆーと、特別なことはしていないんですよね。Dr、Ns、PT、ST、管理栄養士、薬剤師、歯科衛生士だったと思いますが、他職種で共同して回診して、患者の状態について意見を出し合う。


当たり前で普通のことなんです。ただ、それがうちの病院では十分にできていない現状。栄養管理の必要性についての理解が得られない、得られていても十分なアプローチができない。


講演には、うちの院長も参加されていたので、サルコペニアは勿論、リハ栄養に関しての必要性も理解してくれたのかなと思います。


権力のあるDrが強烈にプッシュしてくれるとリハ栄養も浸透するんですけどね。人任せではだめなのかなー。個人では限界を感じている今日この頃です、、、。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


予防理学療法分野の今後。PT協会が総額1億円の研究助成の公募。

理学療法士協会が予防分野に対しての研究助成の公募をしていますね。


助成金額がなんと、、、総額1億円!!!

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採択する研究課題数が上限5件を程度を考えているようなので、単純計算で1件あたり2千万円あたりの助成金となりますね。


1件あたりの助成金の助言も場合によっては5千万円まで設定可能としているようで、かなり予防分野の確立に対して力を入れてきてますね。


公募の背景に2025年問題における社会保障費の抑制を掲げてはいますが、それにしては今からこのような公募をするのは少し後手後手のような印象もありますけどね。

2025年問題のまとめです。
physicalkun.hatenablog.com

さらにその先もまとめてみた2042年問題です。興味があれば参考に。
physicalkun.hatenablog.com


まぁ金額が金額なので、公募に至る過程も複雑な流れがあったのだとは思います。


本日は、この研究助成の内容を簡単にまとめて、理学療法士協会の予防に対する考えを理解しておきたいと思います。

研究助成の分野は??


予防理学療法の確立を目的とした大規模臨床研究に対する研究助成の公募です。


研究期間は原則2事業年度らしいですが、1事業年度でも可能らしいです。


研究組織の中に、医療経済学の専門家を少なくとも1人含むことも条件とされています。




具体的なテーマは??


予防理学療法分野の中で、具体的な3つのテーマを掲げています。


研究テーマ 1:健康寿命の延伸(生活習慣病等の発生・増悪予防)に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた健康寿命の延伸をテーマ。


生活習慣病等の発生・増悪予防といった健康寿命の延伸を阻害する疾患や障害等に対する標準化された理学療法プログラムの確立。ならびに、理学療法が社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


研究テーマ 2:転倒に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた転倒予防や転倒に関連する身体的要因等の解明をテーマ。


転倒を予防するための標準化された理学療法プログラムの確立。ならびに、理学療法が社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


研究テーマ 3:要介護状態の発生・増悪に関する予防理学療法


運動療法を主とした理学療法を通じた要介護状態の発生や増悪予防をテーマ。


認知症など要介護状態の発生や増悪に関連する要因に対する標準化された理学療法プログラムの確立。ならびに、理学療法が社会保障費抑制に及ぼす影響を検討する研究


ん~、私も地域に出て地域在住の高齢者に対して運動指導をすることがありますが、なかなかどのテーマも興味深いテーマだと思います。


特に、テーマ2の転倒予防に関しては、予防理学療法だけでなく、病棟での転倒予防にも活かせるかもしれませんね。


注意点として、すべてのテーマにおいて、outcome指標の1つに医療経済学的指標を含むことが条件付けられています。


また、大規模臨床研究なので、他施設共同による無作為化対象試験、または、地方自治体と連携した大規模集団を対象とした横断的・縦断的調査がのぞましいとされています。

公募を見た感想


まず思ったことは、やはり公募するタイミングが遅いことでしょうか。


予防分野での理学療法士の関わりのメリットは以前からゆわれていたので、本格的に職域を拡大し、理学療法士の地位を押し上げるにはもっと早くからこのような取り組みが行われていてもよかったのかなと思います。


あとは、すでに地域での運動指導による成果は一部の地域で結果として出ていたような気がするのですが。


これに関しては私もあまり詳しく把握しているわけではないので、また勉強してみます。


あとは助成金額の話。金額も金額なので。このような助成金は理学療法士協会の年会費から捻出されるんでしょうかね?


理学療法士協会への加入率は80%超だったと思います。ほかの医療職、例えば医師は60%、看護師50%などほかの職能団体に比べると加入率はかなり高い数字となっています。


これは協会への期待度なのか?私が入職したころは入るのが当たり前の流れだったので特に考えず入りましたが。


この加入率をうまく活かしながら協会にはこれからも頑張ってほしいですね。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


ピップマグネループ(磁気ネックレス)の費用対効果。肩こり解消グッズとしての価値は。

ピップマグネループEX(磁気ネックレス)の個人的な使用感。


3ヶ月ほど前から、パソコンのデスクワークの割合が増えたためか、今まであまり気にならなかった肩こりに悩まされるようになりました。

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医療業界で働いているので、肩こりの原因や対処法についての知識もあるにはあるのですが、やはり自分で実行するとなると、なかなか定着しないんですよね。


患者には、偉そうに姿勢の注意や自主練習を指導しているんですけどね。自分にはあまあまです。


そんなこんなで、マッサージに行ったり、嫁さんに揉んでもらったりでごまかしてましたが、どうにか楽にならないかなーと思い、色々探した結果、ピップマグネループなるものを知り、買ってみました。


買って3ヶ月ほど使用した感想などを書いてみます。

この記事は2017年9月20日に公開した記事ですが、2019年3月21日に新しい情報を追加・修正して再度公開しています。

ピップマグネループって??


ピップ株式会社が販売している磁気ネックレスです。ピップ株式会社で有名な商品といえば、ピップエレキバンの方が有名かもしれませんね。昔、CMが流行っていたような記憶があります。


ピップエレキバンは、バンソウコウに丸い永久磁石がついたものを肩こりなど気になるところに貼るという商品ですね。


どうしてもバンソウコウなので、肌に貼ってから数日経つと粘着力がなくなり、はがれてしまいます。


ピップマグネループは、シリコンのネックレスの中に永久磁石が入っているので、半永久的に使用可能です。




効果のメカニズム


そもそも肩こりはなぜ起きるのか、簡単な説明をします。


デスクワークなどで同じ姿勢の時間が多いことで、同じ筋肉がずっと緊張・収縮し続けることで、血流が低下します。


筋肉が収縮すると、筋肉の中に乳酸という発痛物質が蓄積されます。本来であれば、血流によって流されていきますが、ずっと筋肉が緊張・収縮し続けると、血流も滞るので、発痛物質の乳酸が流れず、筋肉内に留まります。


そこで体が痛みを感じ、肩こりとなります。人間の体は、痛みを感じると防御的に力が入る作りになっているので、余計に筋肉が緊張・収縮し続けるので、さらに肩こりが悪化するという、負の循環に陥ります。


ピップマグネループが肩こりに良いとされているメカニズムは、磁気の力により縮こまった血管を緩めてあげることで、筋肉内の血流が良くなり、乳酸などの発痛物質の蓄積を防ぎ、肩こりの改善が期待できるということです。

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寿命

寿命はありません。永久磁石なので磁力が弱まることはありません。なので効果は半永久だと思います。寿命で気になるといえば、ネックレスのシリコン部分かつけ外しの際のフックのような部分でしょうか?


私自身、半年以上使用していますがシリコン部分の劣化は全く感じません。つけ外しの部分もシンプルな構造なのでよほどのことがない限り壊れることはないと思います。


私が購入前にネットで調べた時は、「においが気になってくる」との意見も見たことありますが、私自身は全く気になりません。


どちらかとゆーと汗っかきなのですが、毎日シャワーですすいでることがいいのかもしれませんね。


追記2019.3.21
購入して1年半ほど経過したごろ。お風呂ですすぐために取り外す際に、ジョイント部分を持たずに引っ張って外してしまい、ブチッと切れてしまいました、、、。


見た目的には劣化は全く感じていなかったので、適切な使用方法を守っていればまだまだ続けて使えていたと思います。もし購入された方は、使用方法を守ってください。

使用方法


ネックレスをつけるだけ、ただこれだけです。お風呂に入る際やスポーツで気になる際は、ワンタッチですぐにつけ外し可能です。


水に濡れても大丈夫ですし、汗をかいたとしても、水ですすぐだけでシリコンなのでそこまで汚れは気になりません。


現に、私はお風呂の時も含めて丸一日中つけでます。


シリコンなので、装着している際の不快感もありません。重量は12gだそうで、微々たるものです。




値段


「ピップマグネループ」と「ピップマグネループEX」の2種類があります。


何が違うか??磁力の強さが違います。「ピップマグネループ」は55mT、「ピップマグネループEX」の方は150mTとEXの方がおよそ3倍近い磁力となっています。


EXのタイプは2014年から販売され始めた商品のようなので、それ以前に普通のピップマグネループを購入されている方は、さらに効果が強くなったEXのタイプを試されてもいいかもしれませんね。


ピップマグネループEXがだいたい2000円未満といったところでしょうか。色は、ネイビーブルー・ブラック・ローズピンクの3色あります。


長さも45㎝、50㎝、60㎝の3種類あります。首の太さや、服からの露出具合で長さを検討してもらえばいいかと思います。


ちなみに私は、細身の男で50㎝を使用していますが、VネックのTシャツだと少し外からも見えますね。


ローズピンクのみ60㎝のサイズはないみたいです、女性メインだからですかね?


ピップエレキバンの磁力MAXのタイプが12個入りで700~800円を考えたら、半永久的に使用できるピップマグネループが2000円前後で買えるってすごいお得だと思うんですけどね。

副作用


会社のHP上には、心臓ペースメーカ等植込型医用電子機器または脳脊髄液短絡術用圧可変式シャントなどの医用電気機器を使用している方は、使用しないでくださいと書かれています。


あとは、皮膚への接触による湿疹や、使用中に違和感を感じたら外してくださいなどのよく見る注意書き程度のものです。


ですので、普通の健常者が使用する分には副作用はほとんどないということですね。


気になる使用感


さて、気になる使用感ですが、、、。


ずばり私個人的には効果ありですね!


お昼ごろにドラッグストアで購入してすぐ装着しましたが、その日の夕方ぐらいから、「ん?肩が軽いかも?」と普段と違う感じがしました。


夜に、いつものように嫁さんに少し肩を揉んでもらいましたが、筋肉が柔らかくなっている変化を嫁さんも感じたようでした。


ちなみに嫁さんはただの事務職なので、医療的な知識・技術はゼロです。そんな嫁さんが気付くぐらいなので、確かに変化があったのだと思います。


プラシーボ効果の可能性はゼロではないとも思いますが、個人的にはプラシーボ効果だとしても、使用者が楽に感じるのであれば、それも効果としてはありなんじゃないかと思います。


なので、それ以来一日中つけてますね。お風呂のときもつけたまま入り、出るときにシャワーで流す程度の手入れしかしてません。


磁力の変化は見た目には分かりませんが、それ以外の見た目上の変化はほとんどありません。使用し始めてからはマッサージ店に行く必要はなくなり、かなり金銭的なも助かってます。


あまり、このようなアイテムでここまでの効果が期待できると思っていなかったので、本格的にネットで調べると、他にも色々なアイテムがあるようですねー。少しでもストレスフリーに、のびの〜び生活したいものですね。


追記2019.3.21
マグネループが切れて1週間ほど、新しい商品を買いに行く時間がなかったので、何も使用しない生活を過ごしました。すると、2日間後ぐらいからあの肩こりが来ました。改めて、マグネループのありがたさを感じました。



AIと仕事の関係。医療業界や理学療法士はどうなるのか??

最近、テレビやネットでのAI(人工知能)のニュースを見るたびに、AIの進歩の速さに驚かされます。

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ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、フェイスブックのチャットボットのニュースを聞いたときにはびっくりしました。


ニュースの内容をまとめるとこんな感じです。


フェイスブック社はAIの研究のために、「アリス」と「ボブ」いう名前の2つのAIを使って、テキスト上でお互いが会話を行う研究を行っていたそうです。


最初は、問題なく会話を行っていたそうですが、途中より、人間には理解できない言語を使用して会話を始め、研究担当者がプログラムを緊急に終了させたというニュースがありました。


会話の内容は後日、あくまで推測で解釈されていますが、AIが独自言語を使用して会話を始めたことに少し恐怖を感じませんか??


まさに映画「ターミネーター」の世界ですよ!あの映画もスカイネットという軍事システムのAIが人類を敵と見なして核攻撃を仕掛けてきたというような話だったと思いますが、それに通ずる感じですよね。


オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が言うには、今後10~20年の間に、約47%の仕事が自動化する、つまり人間ではなく機械が行うようになるとの論文を出されています。


論文のタイトルは「雇用の未来」です。


うーん、確かにこのペースで技術革新が進めばあり得るかも、、、。


現に、一部のホテルの受付で恐竜ロボットが行っているところもありますよね、これもニュースで何度も見ましたし、それを売りにしていました。


ソフトバンクのpepperくんも、そのうち本当に販売スタッフのような役割になるかもしれませんね。


なので、本日はAIと医療、理学療法士は存続できるのか??を個人的に書いてみます。

将来、消える職業・なくなる仕事


先ほどの、 オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が702の職種について、それぞれの仕事特性を手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力などの9つの要素で評価したそうです。


その結果が、冒頭でも述べたように10~20年後には約47%の仕事が自動化されている可能性がある、との結論です。


調べてみるとかなり具体的に職種名まで書かれています。電話オペレーター、銀行の融資担当者、飲食カウンター接客者、スポーツの審判、ネイリストなどなど、、、。


確かに、よくよく考えてみると電話オペレーターはすでに自動化されているものも多くありますし、飲食店での注文もタブレットで注文するお店も増えていますね。


さらに、最近のニュースで、アメリカの大手証券会社が600人いたトレーダーをAIを導入することで2人に削減したというニュースもありました。


今後も、あらゆる場面でAIの導入が行われていくようになりそうです。

医療・リハビリ業界は??


気になるのは、リハビリの職種の仕事がどうなるかですよね。確かに以前に比べると少しずつですが、歩行アシストロボットのようなものも普及しつつありますが、、、


オズボーン教授の論文、「雇用の未来」では人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業も紹介されていました。


その中には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士ともにランクインされていました。ホッとします。


厳密にいうと、言語聴覚士の名前は入ってはいないのですが、アメリカでは聴覚訓練士、言語病理士の職種があるようで、それら二つがともにランクインしていたので、日本における職種は言語聴覚士だと思われます。


リハビリはなかなか画一的にできる仕事ではないので、当然といえば当然かもしれませんが。




医療業界でAIが活用できそうな点は??


オズボーン教授の論文とは関係ありませんが、医療業界におけるAIもしくは機械化の活用もいろいろと考えられているようです。


具体的な職種名が出ているようで、診療情報管理士や薬剤師、診療放射線技師などはもしかしたら今後、自動化の流れが見られるかもしれません。


あとは個人的に思うのは、予後予測ですね。特に回復期病棟では、アウトカム評価が導入され、より成果が求められるようになりました。


ただ、その中でも除外対象も設けられていますが、その判断に迷う場合もあるのではないでしょうか??


そんなときに、ありとあらゆる膨大なデータ処理を行い、ビックデータと照らし合わせて予後予測可能なAIが現れる可能性もあるのかなーと思ったりしました。


例えは悪いかもしれませんが、先ほどの証券会社のAIも要は、あらゆるデータを処理して、ある銘柄が上がるのか下がるのかを判断しているということですもんね。


患者の予後予測も、可能ではないかと思ったりします。


今後の職業選択は、AIなどの技術革新も踏まえて選択しなければならない時代が来ましたね。これからの若い世代は大変ですね。



本日も最後までお付き合いありがとうございました。


臨床実習の難しさ。実習生とスーパーバイザーの関係性。

理学療法士になるための1番のハードルと言っても過言ではない臨床実習。ある意味では国家試験よりハードですよね。


私が学生時代のときも、1番つらい思い出は、国家試験の勉強ではなく臨床実習でした。多くのセラピストがそうではないでしょうか??
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今日は、そんな臨床実習についての考えをつらつら書いてみます。

理学療法士(リハビリ)の臨床実習の在り方


理学療法士だけでなくリハビリ職の臨床実習は、看護師の臨床実習と比べて、明確な決め事があまりにも少ないです。実習先の施設のやり方でお任せしているのが、現状ではないでしょうか??


バイザー会議でも、少し細かい内容の質問を学校側にすると、「郷に入っては郷に従え、実習施設にお任せします」のような返事が返ってくることも、しばしばあります。


よく言えば、実習先の施設を尊重しているとも思えますが、悪く言えば、学校側が実習自体をコントロールすることを放棄しているとも思えます。


もちろん、施設ごとに事情も違うので、実習の方法に幅を持たせていただけると助かる施設もあるとは思うのですが。


もう少し、学校側もしくは厚生労働省には臨床実習の在り方に関して、考えていただきたいなと思います。

学校側と実習施設の構図


あと、バイザー会議で思うことは、実習施設の方が立場が偉いの??と思うことがあります。


学校側に対して、敬意のない態度で接しているセラピストを見ることがあるからです。実習を受け入れてあげているという認識が、そのような勘違いを生むのでしょうか??


確かに学校側も、お願いしている立場からか、低姿勢な印象はありますが、だからといって施設側が偉いというわけではないと思うんですよね。


実習を受け入れれば、学校側からそれに対しての金額が病院に支払われます。その金額がセラピストに入るのか病院に入るのかは、病院によって違うかもしれませんが。


金銭を払って、実習というサービスを受ける権利を学校は持っているのだから、そのことに対して真摯に対応するのが、金銭を貰った側の対応ではないでしょうか??


今、セラピストの方も、当然学生時代に臨床実習を受けてきたわけですからね。おあいこです。

ハラスメントについて


近年、臨床実習の在り方に関して、国会でも議論されるほど問題視されています。アカハラ(アカデミックハラスメント)、パワハラなどもまだまだ見られるのかなーと思います。


ひと昔前では、徹夜でレポートに追われたり、バイザーに人前で怒鳴られたり、正直それが当たり前な部分もあったと思います。


現に私自身も、私の不勉強が原因ですが、何度も怒鳴られたのを覚えています。それでも、そのSVは今でも尊敬していますし、実習終了日に先生からいただいた名刺は名刺アルバムの1番先頭に入れています。


セクハラもそうですが、アカハラ・パワハラも、結局は相手がそれをハラスメントと捉えるか捉えないかなんですよね。


同じ叱責をしたとしても、学生によっては適切な指導と受け止め、学習のモチベーションに繋がるかもしれませんし、別の学生によっては、パワハラと捉えるかもしれません。


基本的なことではありますが、やはり指導者と学生との関係性が大事なんですよね。でもどうしてもお互い人間なので、合う合わないはあります。そんなときは第三者の方にうまく立ち回ってもらうのもいいかもしれませんね。


ここからは、完全に私の雑記です。


先日、私がSVとして関わっていた実習生2人と食事に行く機会がありました。


1人は、今年長期実習で2ヶ月ほど当院で実習をした学生。もう1人は数年前に、見学実習(?)なるもので、2週間ほど実習した学生でした。二人の学生は、同学年。二人とも全ての実習が無事終了したとのことで、一緒に食事に行くことになりました。


それぞれ、実習期間中には歓迎会、もしくは送別会のような形で一回は食事に行っています。今回は、実習終了後、私の手が離れて随分経ってから会う機会がありました。


今まで私はSV、CVとして5〜6人ほどの学生を担当させていただきました。その中で、実習期間終了後に、学生と関わることはなかったので、新鮮な経験でした。


手前味噌ですが、この学生さんたちとは良い関係が築けたのかなーと思い、少し嬉しい気分です。


連絡先を交換して、お互い切磋琢磨できるといいなーと思います。管理職について改めて思ったことは、横のつながりがあると助かることがたくさんあるんですよね。


うちの病院で困っていることは、他の病院ではどのように運営しているのか。これを気軽に聞ける横のつながりがたくさんあると、情報収集がすぐできるんですよね。


実習生ももちろん大変でしょうが、指導者も通常の業務に加えて、実習生の指導をするので、正直なかなかの負担です。


でも学生とこのような関係が築けると、バイザーとしてのやり甲斐も感じますね。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


中国ブロック理学療法士学会に参加してきました

少し遠方でしたが、先輩と後輩と一緒に足をのばして第31回中国ブロック理学療法士学会に参加してきました。


2日間の開催でしたので、近辺に宿泊も考えましたが、後輩君が頑張って運転してくれるとのことなので、助かりました。


学会のテーマは「分科」と「包括」でした。


最近の理学療法士協会の活動として、分科学会の立ち上げにより、今まで以上に専門性のスキルをあげるような活動が思い浮かびます。


一方、包括で思い浮かぶものは、地域包括ケアシステムでしょうか。地域に出ていく上では、あらゆる領域で一定以上の知識が求められると思います。


介護保険分野の知識、内部障害、栄養状態、薬学などなど。この、専門性の高いスペシャリストと、知識の幅の広いジェネラリストとのバランスについて改めて考えるきっかけとなりました。


私なりに感じたことや、印象に残ったことをまとめたいと思います。

最先端健康立国


開会にあたり、国会議員である小川先生と山口先生のあいさつがありました。


特に山口先生のあいさつの中で、「最先端健康立国」と度々話されていた「世界標準、それ以上」。この二つが印象に残りました。


日本は他の諸外国に類をみないスピードで高齢化が進んでおり、高齢化の壁に一番最初にぶち当たっていますよね。


今後、他国も同様の壁にぶち当たるとは思いますが、今の日本の取り組み・行動に注目が集まっていると思います。


その中で、日本は最先端健康立国を目指すというものでした。理学療法士にかかる責任・期待に応えられるようなセラピストになりたいですね。


最先端健康立国という言葉自体、あまり聞きなれないので、帰ってネットで検索しますと、、、内閣府が出している、「日本再興戦略2016」のプロジェクトの中に最先端の健康立国というワードが入っていました。


理学療法士としてより社会に貢献できるといいですよね。


そして、何度も出ていた「世界標準、それ以上」。アジアのリーダーとして、理学療法士のレベルを「世界標準、それ以上」を目標に頑張りましょうということでした。

分科と包括


分科と包括についてのシンポジウムも開かれていました。シンポジストには岩田健太郎先生、高橋真先生、吉田俊之先生でした。それぞれの分野から考える文化と包括についての話があり、フロアからも色々な意見が出て、盛り上がったように思います。


私は、ポスター発表を聞きに行った後で、途中から聴講したので、すべての話は聞けれませんでした。


途中からの理解では、卒前・卒後教育の見直しが重要。教員も含めて、自分の専門分野以外での関わりを持つことで、学生に落とし込む。


私が聞いた情報では、指定規則の改変により、臨床実習で生活期の実習も今後力を入れていくような話も聞いたことがあります。


医師にも研修医制度があるように、理学療法士にももう少し卒前・卒後教育の中に、視野を大きく持てるような方法があるといいのでしょうね。


フロアからある大学の先生の意見で、「リハビリテーションの枠から外れることを考えている。」のような意見が聞かれました。


なかなかその先生の真意までは読み取れませんでしたが、私なりの解釈では、リハビリテーションにとどまらず、より一人の患者のパーソナリティに目を向けることが大事ということなのかと思いました。


とりあえず、視野を広げることに関しての重要性はひしひしと感じることができました。




キャズム理論


あと、個人的におもしろかったのが、キャズム理論です。学会長の基調講演の中で出てきた話ですが。


マーケティング業界で使用される言葉のようですが、何か新しい商品を販売した際に、商品の普及に関して13.5%以上で大きな溝(壁)があるという話でした。
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これはマーケティングに関わらず、分科学会への登録者数もPT協会の人数からみると13.5%前後だったそうです。


何か新しいことを導入すると、それにすぐに同調する人(イノベーター、アーリーアダプター)、周りの反応を見ながら同調する人(アーリーマジョリティ)、さらに遅れて同調する人(レイトマジョリティ)、同調しない人(ラガード)。


確かに、実際の業務に関してもそれに近い印象はありますね。


いかにキャズム理論の13.5%を超えて浸透させていくか、なかなかおもしろい理論だなーと思いました。

研究発表


ポスター・口述発表など全部で85題あったそうです。私も興味があるものを会場をちょろちょろしながら聞いて回りました。


改めて学会に参加すると、発表者の方の努力に頭が上がりませんね~。みなさん業務でお忙しい中、+アルファで研究発表まで行っていて。


しかも、発表・質疑応答含めてもおよそ10分程度。研究にかかった時間は膨大でしょうが、日の目を浴びるのは約10分。


もちろん、その後の発展もあるとは思います。私も今、研究に向けてデータ収集している最中ですが、病院からのバックアップがもう少しほしいです。

学会に参加して


久しぶりに学会に参加しましたが、疲れましたがいい疲労感といった感じです。一緒に参加した後輩も、発表に関して意欲的になってくれたようで、定期的にリハビリテーション部からどこかの学会で発表ができるような雰囲気に持っていけたらなーと思います。


あとは、もう少し統計についての理解を深めたいと思いました、、、。統計についての議論にはちんぷんかんぷんでした、、、。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


呼吸療法認定士の資格を取って変わったこと。業務や待遇などについて。

呼吸療法認定士の資格を取得したことで、業務や待遇にどのような変化があったのか、まとめてみたいと思います。

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私自身、呼吸療法認定士の資格を取得して、ずいぶん時間が経過しました。5年に1度更新する必要があるので、すでに1度更新しています。
そんな私の現状をまとめます。


これから取得を考えている方は参考にしてみてください。

私の職種、職場

私は回復期リハビリ病棟と療養病棟がある150床程度の病院で働く理学療法士です。


疾患別リハビリテーションでは、脳血管疾患と運動器疾患のみ算定しており、呼吸器リハは算定していません。

業務に関する影響

先ほども書きましたが、私の職場では呼吸器リハは算定していません。


算定に必要な呼吸器の常勤医師がいないことと、血ガス検査機器などの設備もないので、現状は算定できません。


そして、経営陣は今後も算定は考えていないと思われます。なので、直接呼吸器リハの算定にはつながりませんでした。


ただ、脳血管疾患でも痰量が多かったり、無気肺などがある場合は、主治医から直接私宛に処方が出たりすることがありました。


医師から必要とされている実感がして、正直鼻が高かったですね。今は、病院内の診療体制が少し変わったので、直接の処方はなくなったので残念。


また、他のリハスタッフが担当している患者でも時々相談を受けたり、実際にリハビリに入ることもあります。


あとは、看護師を対象に呼吸に関する勉強会を数回行いました。内容としては、排痰に関する考え方やスクイージングなどについてまとめたものです。


終了後にアンケートも取りましたが、比較的満足度が高かったので一安心でした。ただ、勉強会後に、実際の行動につながったかどうかは疑問ですね。相手を動かすってやはり簡単じゃないです。




待遇について

残念ながら私の職場では、呼吸療法認定士の資格に対して資格手当は支給されませんでした。


理由として、呼吸療法認定士の資格が直接診療報酬に影響がなく、病院の収益にも繋がらないからとのことでした。


まぁそう言われるとその通りなのですが、技術の向上やキャリアアップに対しても評価してもらいたいです。


院内で看護師など対象に勉強会を主催すると、ボーナス支給の際、多少上積みがあるとのことでした。


ただ、他のスタッフとボーナスを比較するわけにもいかないですし、ボーナスの明細にも詳細は書かれていないので、あまり上積みされている実感はありません。

アンケート結果の紹介

学会が2012年に呼吸療法認定士に対してアンケートを行なっており、その結果で特に参考になりそうなとこを紹介します。


①現在、呼吸療法に携わっていますか?

「はい」が53%、「いいえ」が47%。


職種別に見ると、理学療法士や臨床工学技士は呼吸療法に携わっている割合が70%程度と多いです。逆に看護師・准看護師は40%となっています。


病院内での異動など色々な事情はあるのでしょうが、資格を取ってもやはりなかなか直接業務につながるのは難しいのかもしれないですね。


②資格取得を勤務先に公表しましたか?

「はい」が90%、「いいえ」が10%。

公表しない理由としては、公表しても良いことがないからが40%、責任のみ負わされるからが10%、その他が50%でした。


多くの方が公表されているようですね。ただ一部の方は、公表するメリットがないこと、公表することでのデメリットを感じているようです。


③認定取得により勤務先で優遇を受けていますか?

「特に優遇はない」が95.4%、「給与加算がある」が2.5%、「給与号棒が上がった」が0.3%
、あとはその他です。


やはりどこも給与へのプラスはなかなか難しいのが現状ですね。

今後の目標

呼吸療法認定士の資格取得者を増やし、リハビリテーション部内で呼吸ケアチームのようなものを作れたらと思っています。


そのチームで、呼吸状態の悪い患者や誤嚥性肺炎に対してアプローチして、アウトカム評価で結果が出せれば、それを基に資格手当を交渉したいと目論んでいます。


そもそも誤嚥性肺炎に対して、あまり積極的に関われていないのが現状なんですよね。もっとSTさんも積極性を見せて欲しいとこです。


資格取得者が増えた時に、しっかりアドバイス・リードできるように、私自身もスキルアップしとかなければなりませんねー。


やりたいこと、やらなきゃいけないことがあり過ぎる、、、、。頑張ろう!!!


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


呼吸療法認定士の試験。おすすめテキストや青本などの過去問について。

呼吸療法認定士の認定講習会も終わり、試験に向けて本格的に勉強を始めた方も増えてきたんじゃないでしょうか??


試験が例年11月ごろですかね??認定講習会から3カ月ほど、結構あっという間に過ぎちゃいますからねー。試験会場はその年によって少しずつ違うみたいで、私の時は早稲田大学での試験でした。


イチョウがきれいだったなーという感じを今でもなんとなく覚えています。少し仲良くなったあの看護師さん元気にしてるかなー。


さて試験の内容は、認定テキストの中身からしか出題されないとされています。ですので、基本的にはしっかりテキストを読み込むことが確実な勉強方法だと思います。


以前、わたしなりのおすすめの勉強方法をまとめた記事もあるので良ければ参考にしてください。
physicalkun.hatenablog.com



ただあのテキストのページ量を前にすると、なかなか全てを読み込んで理解するには、それなりの時間が必要ですよねー。


看護師やリハビリなど、みなさん仕事をされながら勉強している方がほとんどだと思いますし。


なかなか時間が確保できない方には、試験対策として、過去問をまとめた参考書や対策本なども使って、ある程度ポイントを絞る必要もあるかもしれませんね。実際に私も不安にかられて2冊も買ってしまいました(笑)


ただ、私の試験後の感想としては、買っておいてよかったーと思いました!


なぜか??試験問題の中に、状況設定問題?実地問題とゆーのでしょうか?かなり臨床の現場をイメージした症例問題のようなものが、10問近くあったからです。


テキストを読み込んで覚えるだけでなく、臨床でどのように知識を応用するかが問われます。看護師など、臨床で日々呼吸器疾患に接することがある方はさほど難しくないかもしれません。


ただ他のリハビリ職や臨床検査技師などは、少しそのような問題は、苦手なんじゃないかなーと思います。


テキストを読み込む時間が確保できない方。臨床現場であまり呼吸器疾患、特に急性期の患者に接することが少ない方。そんな方におすすめの対策本を紹介します。


あとは、得体の知れない不安に押しつぶされそうな方にもおすすめです(笑)

呼吸療法認定士 予想問題集 (青本)


私が最初に買った一冊です。通称、青本と呼ばれているようです。

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ティッシュで隠している部分は、出版された西暦が書かれています。


こちらの本は、過去問をひたすら載せているような本ですね。ところどころに、重要な要点などは記述式で記入するような問題も掲載されています。


最新版は問題数も700問ほど掲載されており、ひたすら過去問に触れて、出題の傾向を理解するにはもってこいだと思います。


値段は4000円になります。私としては、なるべくお金をかけず資格取得することを、意識していました。


ただ、4000円を出し渋って不合格になると今までの費用がパァになりますもんね。試験会場も東京ですし、その交通費・宿泊費・受験費用、、、。それを考えると、このぐらいの出費は仕方ないと割り切りました!




呼吸療法認定士 試験対策 たしかめドリル


こちらは試験の一ヶ月前に購入したような気がします。試験への不安に押しつぶされそうで、少しでも安心が欲しくて購入しました。

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日総研から出版されており、お値段は3000円ほどでした。買うか迷いましたが、不合格になる損失を考えると、3000円なら安いもんだと思い購入しました。

内容としては、認定テキストの各論と同様に分類し、各論ごとに問題と解答・解説などが書かれています。この本は問題数は200問ほどですが、それに対する解説もしっかり書かれおり、勉強になります。


また、最初の方で触れた、状況設定問題も30問ほど掲載されており、それが非常に参考になりました。


状況設定問題のイメージがなかなかつきにくいかもしれませんが、具体的な患者の臨床所見や検査値などが書かれており、その情報から正しい対応や予想される臨床症状などを答えるような問題になります。


暗記だけでなく、しっかりと自分で考えなければならないような問題です。少しこのような問題に慣れておかないと、当日は少し焦ると思います。


以上が、私が購入した本とその感想です。


何度も言いますが、試験問題は認定テキストの内容しか出されません。認定テキストを確実に理解しておけば、合格はほぼ間違いありません。


ただ、そこまでの時間が確保できない方、少しでも合格の確率を上げたい方。


不合格になったときの損失(受験費、交通費、宿泊費)や、来年同じモチベーションで受験勉強できるかなどのデメリットを考えると、これぐらいの投資は安いのかなーと思います。


是非、検討してみてください。


私が受験した時の試験問題を記憶の限りまとめた記事もありますので、参考にしてみてください。
physicalkun.hatenablog.com


本日も最後までお付き合いありがとうございました。


サルコペニアと肥満が共存しているサルコペニア肥満とは?定義と対応について

サルコペニアと肥満が合体した病態、それがサルコペニア肥満です。サルコペニアとは、筋肉量の低下や筋力が低下した状態のことを指します。肥満とはBMIが25以上の体型のことを指します。


簡単にゆーとその二つが合わさった状態が、サルコペニア肥満というわけです。


もう少しイメージしやすく説明します。全く同じ身長・体重の方で、170㎝、80㎏の方が二人いたとします。BMIは27です。


1人は筋肉ムキムキのラグビー選手、もう一人は運動不足な会社員。一般的に考えると明らかにラグビー選手の方が筋肉量が多そうですよね。

太ももの筋肉量を比較したとします。

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こんな感じで、身長と体重は同じだとしても、その体内の筋肉量は生活習慣によってかなり差が出ます。


BMI25以上の肥満、かつ筋肉量が明らかに少ない方、それがサルコペニア肥満です。そんなサルコペニア肥満についてまとめたいと思います。

サルコペニアは自体は以前別の記事にまとめましたので、興味ある方はそちらもどうぞ。
physicalkun.hatenablog.com

サルコペニア肥満の定義とは??


サルコペニア肥満の明確な定義はまだ定められてはいません。まだまだ研究中の段階なのです。


サルコペニアの診断では下腿周径などが使われましたが、肥満体型の方の下腿周径を測っても必ずしも筋肉量を正確に現しているとはゆえないんですよね。


サルコペニア肥満の研究で有名な先生は、BMIが25以上の方で、筋肉率が男性で27.3%、女性で22%に満たない人はサルコペニア肥満と判定することを提唱されています。


ただこの筋肉率とゆーのは、市販の体組成計で計測可能ですが、メーカーによっても多少の数字の誤差がありますし、体内の水分量によっても変化するので、そのあたりは事前に知っておく必要があります。

サルコペニア肥満の簡易診断


なかなか体組成計がないご家庭もあると思うので、動作から筋肉量を推定する方法も紹介されています。


①立った状態で靴下がはけるかどうか。


文章にしてみれば何でもないことですが、実際できるでしょうか??


立った状態で靴下をはくには、当然片足立ちになる必要があります。片足立ちの状態で、多少なりともバランスを取りながら、靴下をはけるかどうかですね。


この動作が難しい場合は、お尻周りの筋肉(中殿筋)などの筋肉量が低下している可能性があります。


②椅子に腰かけた状態から片足だけで立てるかどうか。


これも足の筋力が必要な動作です。もちろん椅子の高さによって立ちやすい・立ちにくいがあるので、腰かけた状態で股関節・膝関節が90度ずつ曲がる程度の椅子の高さで行ってみてください。


これで立てない場合は、太もも(大腿四頭筋)やお尻(大殿筋)などの筋肉量が低下しているかもしれません。


③片足立ちで60秒保持できるかどうか。


片足立ちで何も持たず60秒立ち続けれるかどうかですね。これは筋力だけでなくバランス能力も関係はしてきますが、これが難しい場合はやはりお尻まわりの筋肉が低下している可能性が考えられます。


以上、BMI25以上の方で、3つの動作のうち1つでもできなければサルコペニア肥満の可能性が考えられます。




サルコペニア肥満の影響


サルコペニア肥満は、通常のサルコペニアと比較しても身体機能の低下が見られやすいです。特に高齢者のサルコペニア肥満ではより顕著です。具体的には歩行速度の低下、歩行障害、階段昇降の困難などがいえます。


サルコペニアの筋肉量の低下に加えて、脂肪などのために体重も増加しているので、当然の結果といえば当然ですね。少ない筋肉で重たい体を動かす必要があると考えられるので。


また人の代謝の多くには筋肉が関わっており、代謝に重要な筋肉が少ないということは、代謝障害も考えられます。


代謝にもいろいろんなものがあり、基礎代謝なんて言葉はよく耳にしますね。人が生きていくうえで必要最低限消費されるエネルギーです。これも筋肉量によって差が出てきます。


間違ったダイエット法で、筋肉量が減ってしまい、かえって代謝が悪くなり、その後リバウンドするなんて話もあります。サルコペニア肥満の方は、すでに代謝が悪い状態のため、余計に肥満が進みやすい状態といえます。


また骨格筋は血中の糖を筋肉内に取り組み、血糖調節にも大きくかかわっています。なので、サルコペニア肥満の方は、糖尿病のリスクが2.8倍とされています。


基本的に、高齢者の方で肥満体型の方はサルコペニア肥満の可能性が高いといってもよいのではなかと思っています。

サルコペニア肥満に対する食事や運動の介入。


サルコペニア肥満に対しては、低エネルギー・高たんぱく、とくにBCAAなどのアミノ酸投与が有効とされています。運動に関しては、レジスタンストレーニングと有酸素トレーニングの併用が有効とされています。


栄養に関する具体的なプランとしては、必要エネルギーは1日の必要エネルギーの-200~750kcalを目安とします。たんぱく質は、体重あたり1.0~1.2kg/日。トレーニングを行っている場合は、1.2~1.5kg/日程度のたんぱく質摂取量でもよいそうです。


運動に関しては、どうしても肥満体型の方には有酸素運動による減量がイメージしやすいですよね。ただ、サルコペニア肥満の方に対しては、有酸素運動ではたしかに体脂肪の減少は得られるかもしれませんが、筋肉量の維持・改善が得られにくいです。


なので、有酸素運動だけでなくレジスタンストレーニングによる筋肉量の維持・改善を図っていく必要があります。レジスタンストレーニングを行うことで、成長ホルモンが分泌され、筋肉の合成を促進することができます。運動負荷としては、自覚的運動強度で「ややきつい」程度の運動でよいとされています。


減量しながら筋肉量を維持・改善させるには、栄養・運動で適切に介入していく必要があります。定期的に体重計測や周径・皮下脂肪厚を図ることで、適切な介入ができているのか確認しながら、経過を観察することも大事だと思います。


本日も最後までお付き合いありがとうございました。